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定時退社は「デキるビジネスパーソン」の特権ではない

どういうわけか日本では、
定時で上がる人=仕事ができるビジネスパーソン
残業をする=仕事ができないビジネスパーソン

という本当に謎めいた考えが存在しています。

書店に行けば、「定時で上がるための仕事の方法」みたいなタイトルの本がありますし、ネットでも「定時で上がるためには仕事の優先順位ガー!」のような記事があります。

いつも残業している人はきっと、上記のような本や記事を読み、仕事の生産性向上に努めていることでしょう。

しかし、定時退社は仕事ができる人間のみの特権ではありません。
仕事ができない人も定時で帰れなければいけません。

そもそもですが、なぜ、残業をするのでしょうか。
日本人は「仕事ができない人間が要領よく業務をこなせないから」と考えるでしょうが、本当の理由は
こなさなければいけない業務量が多すぎる
会社組織や上司が社員の力量を把握しないままに仕事を割り振るから
なのではないでしょうか。
(残業代を稼ぎたいという馬鹿は理由はほっといて)

上記2点の問題が解決されないまま社員に仕事が割り振られるので、業務時間内に仕事が終わらないと私は思います。

そりゃあ確かに効率的に生産性高く仕事をしなければいけません。
効率的に仕事をしなければ、終わりませんからね。

でも、会社側が業務量を膨大にしなければ、社員の仕事の力量をわかっていれば、わざわざ「生産的」に、「効率的」に仕事をしなくても、定時で終わるんじゃないですかね。

だから、「生産性」とか「効率」が流行るというのはいかに企業が無能であるかということの証左なんですよね。
業務量が適切で、社員の能力をわかった状態で仕事を割り振れば、ちゃんと定時に帰ることができるのです。

繰り返しますが、定時退社はデキるビジネスパーソンの特権ではありません。
しかし、定時退社がデキるビジネスパーソンの特権になってしまっているからか、日本人は徹底的に効率を追い求め、ひとたび定時で帰れるようになると、「定時で帰った!すごいだろう!」とマウントを取るようになる。
もうバッカとしか言いようがない!

一社員がわざわざ生産性や効率を考えなければならないのは、会社が非生産的であり、非効率であるがゆえ、なのです。
時代の流れもあり、さすがに改善はされてきましたが、定時で帰れるというのはすごくもなんともないということは自覚しておきましょう。



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