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いったい大人がどうしたら アニメを楽しむことができるというのか? その2

馴染みの無い大人がどうすれば、アニメやマンガをより良く楽しむ事が出来るのか?

今回もアニメやマンガに馴染みのない方に向けた内容となります。

この記事の前回の「その1」は、入門編としてアニメやマンガを楽しむ為に、自分にとって不要な要素をスルーする事がコツである事を説明しました。前回の記事は以下をご参照ください。

今回は、その逆で受け入れられそうなら、一旦、要素を受け入れて見てみましょうという薦めになります。

慣れないうちは自分が好きなジャンルや合いそうなジャンルの作品を試してみれば良いと思いますが、近年のアニメやマンガには、様々なジャンルが混ざっていたりするので、第一印象が合わないと思っていても合うものもあるし、またその逆もあります。

そこで、大人になると中々難しいのですが、自分とは別の価値観や考え方について一旦、受け入れてストーリーを読み進めてみるということをすると、急に腑に落ちるような感覚を覚えたり、また様々な面白さや新たな価値観に出合える可能性が高まります。

例えば、SFが題材のマンガで、22世紀の未来から小学生の主人公の男の子を助ける為に、人語が喋れるロボットがタイムマシンで来訪し、様々なツールを使用して主人公を助けてくれるという作品があったとします。

SFのような難しかったりめんどくさそうなものが嫌い!という人や、言葉が喋れるロボットや22世紀の未来とかタイムトラベルとか、現実から乖離しすぎる設定で子供だましで見てられない!という人も居るかもしれません。

ジャンルやあらすじだけ見ると、SFが苦手な人ならとっつきにくい印象を受けると思います。しかし、これがドラえもんだと知ると、どうでしょうか。ドラえもんがとっつきにくいと言う人はかなり少ないのではないかと思います。

深く考えなくても子供にも理解できるようになっていますし、またSFな設定ですが、鑑賞している時にSFであることを意識していないのではないかと思います。でもこれは、ドラえもんを知っているから言える事ですよね。

例えば、あなたの知り合いに、大人になって初めてドラえもんを見る人が仮に居れば、SFだとか、タイムトラベルだとか、高性能ロボットだとか、言ったら難しいのではないか?SFは興味ないから見ても自分に合わないのではないか?と思われるかもしれません。

きっと多くのドラえもんを知っている人ならば、そういう事は深く考えずに、その設定を受け入れて、とりあえずドラえもんを見てみてね、と気軽な気持ちで相手に薦める事になるでしょう。

私から皆さんに今こうして薦めている事がそうなのです。

アニメはジャンルや、話の世界設定が現実離れしていたり、ご都合主義な設定だったとしても、それは舞台装置の1つに過ぎず、面白さの本質ではないのです。

だから、もっと身構えずに、受け入れてフラットな気持ちになって足を踏み入れてみる事をお勧めします。

もしタイムマシンがあったとしたら、もし22世紀のロボットがやってきたら、もしロボットと会話できたとしたらという仮定を受け入れて踏み出すことが出来たなら、いい年した大人でもドラえもんという作品が楽しめるはずです。

ドラえもんは、分かりやすく説明する為の例で、今からドラえもんを見てくださいという事ではなく、一見、設定やあらすじだけ見ると、興味がなさそうな内容だったりしても、実際に体感するとその印象は全然違う場合があるという事が多く有りますよと言いたいのです。(でもドラえもんを今、大人がマンガで見ても面白いと思いますよ)

面白かったり、感動したり、見てよかったと思える作品は世の中に沢山あります。無限の宝が眠っていて、それを見つけた時には、寝食を忘れて夢中になってしまうかもしれません。

見つけるのに肝要なのは、視界を広く持つことです。大人になるとどうしても、自身の事を理解した気になって、自分に合わないだろうという偏見で世界が狭まりがちになりますが、これはもったいない事だと思います。

なお、ここまで書いて矛盾するように感じますが、あなたがスルーしたい要素はスルーしましょう。どの作品でも何かこれはいまいち受け入れられないみたいな要素はあるものですが、それがそうであると理解出来ればそれ以上、物語を読み進めるためには必要ありませんので、その作品の本質に関わるような事でなければ、そういうものをスルーする事が出来ることで、面白い作品に出合える確率が高まります。

次回は、前回と今回を踏まえた上で、どうやって面白い作品を探せばいいのか?という方法を具体的に説明したいと思います。

では

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