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令和4年11月28日の昼飯


本日、食したカップラーメンはこちら!

日清のどん兵衛
「カレーうどん」
牛の旨みとWだし
鰹節×昆布

だぁぁぁぁぁぁ!


早速! いただきます!
あぁ、久しぶりのカレーうどん!

おいちぃ!

でも、11月も終わってしまうのね……
今日を入れてあと3日……
これを過ぎれば12月……
そして、気づけば令和5年!
ということで、新年あけましておめでとうございます!

あっ……年賀状の季節か……
なんか、面倒くさいなぁ……

もう、今年、喪中でいいかな……熱帯魚のグッピー1匹死んだしな……
そうなると喪中はがきがいるのか……
面倒くさいなぁ……

ならば、喪中の喪中でいいか……さっきとは別のグッピーも1匹死んだしな……
そうなると喪中の喪中はがきがいるのか……
面倒くさいなぁ……

以下、年明けまでループ予定……
って、そんなことできないだろうな……残念

ということで、今日は「残念」つながりのお話を!

俺はハーレムを、ビシっ!……道具屋にならせていただきます【カク11+なろう51合計65万PV】ほのぼのスローライフを想像したあなた残念!コレは親を殺された少年と悲劇のヒロインたちの復讐物語…だと思う。

 駆け足で追いつくビン子はとうとう我慢ができなくなったのか、タカトに尋ねる。
「ねぇ、一体どこに行くの?」
 タカトはズボンのポケットからグチャグチャに丸められた福引券を取り出してビン子に見せた。
 それをマジマジとみるビン子。
 はて? タカトが福引券など持っていただろうか?
 というか、ここ最近お金がないのだからまともに買い物などしたことがない。
 なので当然、商店街の福引券など貰えるわけがなかったのだ。
「これ福引券? いつ、貰ったの?」
「朝、じいちゃんから貰った!」

 そう、権蔵はタカトの写真集を破ってしまったことを密かに後悔していたのだ。
 だが、穴が空いたものは仕方がない。
 世の中、穴が空いた方がいいモノだってあるのだ。
 そもそも、穴が空いてない方を好むのは世間知らずの童貞ぐらい!
 って、タカト君も童貞だったか!

 この前の日、そう、それは空に穴が空いたような天気のいい昼下がりだった。
 その日も、タカトとビン子は今晩の食材を探しに目の前の森の中に食材を探しに出かけていた。
 そんな二人が留守の間、権蔵は道具屋の入り口に置かれた切り株の椅子に腰を掛けて煙草をふかしていたのである。

 たばこの煙が空にプカプカと浮いては、次第に薄くなって消えていく。
 ――今日もいい天気じゃ……
 青空を見上げる権蔵の目に突然、何かの影が覆いかぶさってきた。
 ふと視線を前に戻す権蔵。
 そんな先には一人の男が立っていた。
 そのいでたちは黒い袴に白い小袖。まるで和風剣士といったところ。
 権蔵は煙草を口から離しながら平静を装った。
 というのも、その男の気配を全く感じなかったのである。
「どちらさんじゃ……」
「拙者、石川県在住の五右衛門と申すもの……」
「……住まいまでは聞いとらん……」
「タカト殿はご在宅か……」
「いや、タカトは今、外に出とる。おそらく夕方ぐらいまでは帰ってこんわい」
「さようか……」
「どうしたんじゃ? タカトに何か用か?」
「いや……タカト殿に作ってもらった剣を鍛え直してもらおうと思いまして……」
「タカトが作った剣じゃと?」
 ――アイツは戦いの道具を作るのを嫌っていたはずじゃが……
 確かにタカトには道具作りの才能はある!
 もしかしたら、権蔵がまだ気づいていない才能すらも持っているかもしれない。
 だが、奴はその才能をまともな道具作りに向けないのだ。
 だから出来上がるものは、いつも変な物ばかり。
 権蔵には、それが少々歯がゆかった。
 まともな物を作れば、あっという間に自分を超える存在になるというのに。
 だが、タカトの口癖は「俺の道具はみんなの笑顔にするためのモノ」。
 分かっているが……いつかタカト自身が、それで泣きを見るかもしれない。

「どれ、ワシに見せてみろ……」
 権蔵の問いかけに五右衛門は腰に差した剣をスルリと抜くと手渡した。
 その剣の白く輝く刃先を見た権蔵は大きくため息をついた。
「これは……」

 そう、この剣はタカトがお脱がせ上手や剣の試作として融合加工した剣である。
 だが、それは少々強すぎた。
 そう、タカトの計算ではスカート一枚だけを切り落とすはずだったのだが、残念ながらその下にあるパンツをも切り裂き、さらに、その先にある女の子の太ももまでも傷つけてしまう代物だったのである。
「こんな剣、使えるか!」
 道具屋の前の通りにある大石に向かって剣を叩きつけて折ろうとしていたタカト。
 ちょうどその時、五右衛門がその側を通りかかっていたのだった。
「おぬし! その剣いらぬのなら拙者にいただけないであろうか!」
「はぁ? こんな人を傷つけるような剣なんか危なっしくて渡せるわけないだろうが!」
「そこを頼む! いま、拙者は武士になるために腰に差す刀を探しているところなのだ……武士の情け!」
「嫌だ! 絶対に嫌だ!」
「タダとは申さぬ……今、手元にあるのはこの写真集だけ……これと交換ではどうだろうか……」
 それはアイナチャンの写真集『熱いうちに召し上がれ♥』。
 エプロン姿のアイナがエビフライの調理をしている姿が収録されているのだ。
 そして一番の見せ場は、極太エビフライを口に入れながら「もう大きいんだ・か・ら♥」と上目遣いで上気したポーズしているところ。
 俺のエビフライも食べさせてぇぇぇえぇ♥
 世の男どもは思ったことだろう。

 タカトはゴクリと生唾を飲み込んだ。
 一見するだけでそれは丁寧に保存されている極上品。
 ――これは……すごい……
 しかし、タカトのポリシーが許さないのだ。
 ――俺の道具は人を笑顔にするもの! 傷つけるものでは断じてない!
 当然、それを見るタカトは首を振った。
 残念そうな五右衛門は大きなため息をつく。
「そうか……残念だ……実は2冊あったのだが……」
「ぜひ‼ 交換、お願いします♥」

 権蔵が空に掲げた残念剣は日の光を激しく散らしていた。
 権蔵は大きなため息をつく。
 一見するだけで、剣の刃先が大きく欠けた粗悪品。
「これは……ひどい……」
 そんな権蔵の横で五右衛門が申し訳なさそうにモジモジしている。
「その……あの……タカト殿が作ってくれた残念剣……ある男の手錠の鎖を切ったら刃こぼれしてしまって……」
 どうやらスカート一枚だけを切り落とすことを目的とした剣には、手錠の鎖は固すぎたようであった。
「タカトの奴……こんな中途半端な仕事をしよってからに……」
「何とかならんであろうか……」
「仕方ない、ワシが作り直してやるわい」
「それで構わぬ! かたじけない! だが、今手持ちがコレしかなくて……」
 五右衛門はすまなそうに懐から一枚の福引券を取り出した。
「それでやってやるが……そもそも元の融合が悪いから、そんなによくはならんぞ! きっと後悔するぞ」
 ここに残念剣あらため。慚悔剣が誕生したのだった。

 そこまでして権蔵が手に入れてきた福引券。
 きっとものすごいものが当たるのだろう。
 ビン子は期待に胸を膨らませてタカトにきいた。
「で、1等の景品は何?」
「さぁ?」
「えっ……知らないの」
 足を止め固まるビン子。
 なら、どうしてタカトはこんなにも嬉しそうにしているのだろうか。全くもって分からない。

「1等なんて知らねぇよ。しかし、今回の景品はすごいぞ。なんといっても4等は、アイナちゃんの写真集10冊と極め匠印の頑固おやじシリーズの工具……のネジ1点セット!」
 ちなみにこのアイナちゃんの写真集10冊は全ておなじ写真集である。
 そう、アイナちゃんの写真集でありながら全く売れなかったという、ある意味伝説的な写真集『狆《チン》ころと酢豆腐《すどうふ》』!
 アイナちゃんが全身ワンワンの着ぐるみを着て、読者へ酢豆腐をアーン♥と食べさせてくれるようなポーズが延々と収録されているのだ。
 しかし、だぼだぼの着ぐるみのおかげで美しいボディラインも、豊満なバストも見えやしない。
 まぁ、確かにアイナちゃんがワンワンの着ぐるみを着ていれば可愛いことは間違いない。
 だが、この写真を撮った写真家……何をとちくるったのか知らないが、なぜかアイナちゃんの顔もワンワンの着ぐるみで覆ってしまったのだ。
 そのためもう、このワンワンが本当にアイナちゃんかどうかも分かりゃしない。
 ただ、単に写真集のタイトルの片隅にアイナちゃんの名前が入っているだけで……後は、ほぼワンワン!
 ワンワン最高ぉぉぉぉ!
 って、お前はNHKの回し者か!
 ちなみにこのNHKは某放送局とは全く関係ございません! 
 そう、これは健全な少年少女の育成を志す、N(ノー)H(エッチ)K(カツドん)!
「欲しがりません! カツまでは! Hエッチの後にIはない! Hエッチの前にIが有るのだ! アルファベット表記を変えよう! 少年少女のためにアルファベットの並びを変えよう! 打倒! エビフライ! 怨敵! エビフリャィィィ!」

 さすがにこれにはアイナちゃんのファンもブチ切れた!
 そのため、販売した出版社には返品の山ができていたのだ。
 そんな写真集も在庫整理とばかりに商店街のくじ引きの景品に並べられたのである。
 そのため、4等の当たり本数はなぜか一番多くて1万本!
 これなら絶対に当たるはず!
 って、外れじゃん! これ……
 というか……ワンワンの写真集として売ればいいんじゃね?

 興奮を抑えきれないタカトは福引券を強く握りしめガッツポーズをとった。その握りこぶしは、武者震いのように揺れている。タカトの決戦に望む強い決意が、その目に輝いていた。

「なんだ、そういうことね」
 腑に落ちたビン子は、笑いながら駆け足でタカトを追いかけた。

 第46話 激闘?福引会場?(1) 後段 より


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