令和4年11月17日の昼飯
本日、食したカップラーメンはこちら!
東洋水産
マルちゃん
「冷しスタミナ肉そぼろそば 」
あとのせそぼろ肉とラー油の辛み
だぁぁぁぁぁぁ!
早速! いただきます!
はぁ……noteで入力する画面が新しく変わって使いにくい……
どうやら、完全に旧エディターは使えなくなってしまったようだ。
シンプルで使いやすかったんだけどな……
noteに限らないが、最近のは何でもかんでも盛り込みすぎ!
もうね、ゲームなんかもシンプルでいいのよ!
あのファミコン時代が懐かしい!
限られた容量の中に工夫して積み込む!
限界ぎりぎりまで削り、必要最低限にシェイプアップ!
美しい!
今にして思えば芸術的だ!
それなのに今時ときたら……容量があるから何でもかんでも放り込めって感じ!
まるで食い飽きることのないブタ!
美しくない……
馬鹿じゃないのか……
はてなもそうだが、最新のパソコンを持ってない奴だっているんだぞ!
そんな人にとっては、ほんと動かないし、面倒くさいし、ろくなことがない!
私は思う!
シンプル 伊豆 べっこうずし!
あぁ……寿司食べたい。
おでん飽きた……そうそう、家のおでんも2週間目に突入です!
負けんぞ! 妻の嫌味などには絶対に負けん!
ということで、今日は「寿司」つながりのお話を!
俺はハーレムを、ビシっ!……道具屋にならせていただきます【カク11+なろう45合計56万PV】ほのぼのスローライフを想像したあなた残念!コレは親を殺された少年と悲劇のヒロインたちの復讐物語…だと思う。
そんな時である。
二人の鼻先においしそうな匂いが漂ってきたのだ。
辺りを見回すタカトとビン子。
駐屯地の大きな広場の片隅に人力で引っ張る屋台が店を出しているのが見えた。
一体、いつの間に?
だが、おいしそうな匂いは、その屋台から漂って来ているのは間違いなかった。
いつしかタカトとビン子はよだれを垂らしながらその屋台へと吸い寄せらていく。
だが、その屋台を前にして、ビン子の足が突然止まった。
しかも、なぜか全身が小刻みに震えだしている。
「どうした? ビン子。ションベンか?」
これでもタカトは、タカトなりにそれとなく気遣ったつもりだったのだ。
だが、ビン子はそんなタカトを相手にすることもなく大きく目を見開いたまま。
「もしかして……もしかして……この屋台は……」
「この屋台がどうしたって?」
不思議そうに屋台とビン子を見比べるタカトには、どうにも今一よく分からない。
だが、屋台にかかるのれんには、おおきく文字が描かれていた。
――なになに……なんて書いてあるんだ? ギロチン?
もしかして、この店に入ると首が飛んで血まみれになるとかなのだろうか?
それで、ビン子はおびえているとか……
だが、そんなタカトの横でビン子は歓喜の声を上げているではないか。
「間違いないわ! これは伝説の屋台ギロッポンよ!」
「ギロッポン?」
おいおい! ギロッポン、マジであったよ! あった!
なんだ、六本木の事じゃなかったんだ。
ネルさん間違えてるじゃん!
って、本当にあるんかい!
「ギロッポン! それは伝説の調理人、源さんがいる屋台よ!」
すでにビン子の目はキッラキラのキッラキラ!
「源さん?」
一方、タカトはなにかつまらなそうな目をしている。
「源さんといえば、創作アート料理界のレジェンド! しかも、その料理をみんなに食べてほしいと店を構えず、世界を屋台で転々としているの。この屋台と出会えることがまさに奇跡の中の奇跡! あぁぁ、神様ぁぁぁぁ感謝します!」
って、神様はお前だろうが! ビン子!
「やめろ! ビン子!」
タカトは、いまにも屋台ののれんをくぐろうとするビン子を、すかさず止めた。
というのもタカトたちは、超貧乏!
こんな高級屋台で食事ができる程のお金を持っていない。
それどころか、今のタカトのポケットの中には銅貨5枚50円しかないのだ。
……それが分かったうえで、店に入るとはどうかしている!
しかし、振り返ったビン子の目は涙目。
「せめて……せめて……源さんの顔を見るだけ……いいでしょ……タカト……」
そんなビン子を見たタカトは、何も言えなくなった。
――えぇぇい! どうにでもなれ!
「へい! らっしゃい!」
のれんをくぐると、屋台を通して男の元気な声が二人の客を出迎えた。
「今日は、いいシースーの幼魚が入ってるよ!」
えっ? シースー? シースーって寿司の事じゃないの?
何言ってるんですか! 魚ですよ! 魚! そう、魚の名前!
そこで、シーラカンスやシーラを想像したアナタは、魚博士の魚くん!
だけど、違うんだなぁ~これが♪
ということで、タカトは不思議そうに尋ねた。
「シースーって何?」
その横でビン子があきれたような顔をしていた。
「えっ? タカト知らないの? シースーってのはね、深砂海縦筋露里万札エイのことよ」
「万札ってなんだよ! 万札って! 大体、この国のお金は金貨とか銅貨だろうが!」
「タカト……何言っているの? 万札って言うのはお金の事じゃないわよ……」
「じゃぁ何だって言うんだよ」
「爺ちゃんの家の近くに、万命寺があるのしってる?」
「ああ…万命拳っていう拳法を使うっていう寺のことだろ」
「そうそう。そこのお札がね、肩こりによく効くのよ」
「肩こり?」
「意外と人気なのよ。その万札」
「もしかして……万命寺のお札で万札なのか?」
「うん、だから万札というだけあって、平べったいんだけど、深い砂の海の中にいてね、人前にめったに出てこない超!珍しい魔物のエイなのよ」
えっ? 読者の皆さんは、露里がわからないって?
もう! ロシアの里程の単位のことだよ。
ちなみに一露里とは約1067メートル。
だからとても大きなエイなのだ。
でもって、今回捕まえたのは幼魚、大体、60センチぐらい?
だから、その背中に走る縦筋も少々小さめ。
でも、もっと巨大なものになると縦筋の数も増えるんだって。
それのどこがシースーだって?
深砂海のシ!
縦筋のス!
な! シースーだろ!
「お嬢ちゃん! シースーの事、良く知っているじゃねぇかい!」
源さんが手拭いで皿を拭きながら嬉しそうにビン子に話しかけた。
「だって、シースーの初物は食べたら口の中の粘膜が破れて血を吐きだすぐらいに刺激が強いって言うじゃないですか。だから、私もいつか、使ってみたかったんですよね」
「おっ? お嬢ちゃんも、創作アート料理を作るくちなのかい?」
「ええ……少しだけですけど……」
顔を真っ赤にして照れだすビン子。
そんなビン子を見ながら、またもやタカトがそれとなく、いらないお節介を焼き出した。
「ビン子、『思いでぽろぽろほろにがパイパイ』があるだろ、あれ、見せてやれよ」
「嫌だよ……恥ずかしいから……」
「おっ! なんだい⁉ 創作アート料理を持っているのかい? なら一つ、あっしに見せてみなって!」
「……」
タカトがビン子の二の腕をそれとなく小突いて催促している。
それに急かされるかのように、しぶしぶ残ったパイを取り出した。
源さんは、それを受け取るとまじまじと見つめた。
「お嬢ちゃん、これのことかい?」
何も言わずにコクンとうなずくビン子。
源さんは、クンクンとBカップのパイの匂いを嗅ぎはじめる。
そして、パクっと一口。
――あっ! それはビン子の昼飯!
とタカトが思った時には、既に源さんは『思いでぽろぽろほろにがパイパイ』を全て平らげていた。
「うーん、母のような優しい匂いにして、大胆かつパンチの効いた味付け。うっすらときいた塩味、後味に残るほろ苦さ……しかも、どうやら使っている食材は野草が中心ときたか……ウン、なかなか筋がいいと思うよ」
って、この味でいいのかよ! と、タカトは内心思ったが、口にはしなかった。
「よし、パイをごちそうになったお礼だ。あっしの作ったメシでも食っていくかい?」
「ハイ!」
すぐさまビン子は嬉しそうに返事をした。
そんな二人の前に並べられたのはシースーの寿司!
って、寿司、やっぱりあるじゃん!
そんな寿司をビン子はつまむと、口の中に放り込んだ。
「おいしぃぃぃぃぃぃぃ!」
どれどれ……
タカトもまた寿司を一貫掴むと口の中に放り込んだ。
「いたぁぁぁぁぁぁぁい!」
真っ赤になった口を押えて泣きながら屋台から飛び出していくタカト君。
そんなタカトを見ながら源さんとビン子が笑っていた。
「まだ、お子ちゃまには早かったかな?」
第35話 第一駐屯地(6) 中段より
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