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令和4年5月18日の昼飯

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本日、食したカップラーメンはこちら!

明星
「評判屋」
重ねだし塩焼きそば
牛・香味野菜のうまみ重ねて
塩分30 %カット

だぁぁぁぁぁぁ!

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早速! いただきます!
うん、塩焼きそば!!

昨日、コメントをいただいて、はたと気が付いた。
カップ焼きそばって凄くねぇ!

というのも、カップラーメンとは異なり、味付けはソースのみ。
後は麺とかやくだけなのだ。
かやくに至っては、ほとんどがキャベツ。

すなわち、ソースと麺だけで、カップやきそばの個性を表現しないといけないのである。
普通に考えて、麺とソースだけだと普通、似たり寄ったりなるのだが、
各メーカーから出てきているカップ焼きそばは、どれも個性がちゃんとある。

まぁ、確かにソースの味しかせんがな!と言ってしまえばそれまでであるのだが、
そのソース、麺に至るまで各メーカーが工夫を凝らしていることに改めて気づかされた。

単純なゆえに奥深い。
各メーカーの開発担当者の方々の努力には頭が下がる思いだ。

といいながら、塩焼きそば食っておりますがね!
(≧▽≦)

ということで、今日は「コメント」つながりのお話を


俺はハーレムを、ビシっ!……道具屋にならせていただきます【カク11+なろう39合計50万PV】ほのぼのスローライフを想像したあなた残念!コレは親を殺された少年と悲劇のヒロインたちの復讐物語…だと思う。

 コンテストに対するタカトの意思は思った以上に固かった。権蔵に無理だと言われても、やってみないと分からない。もしかしたら、今回からルールが変わっているかもしれない。誰かが道具を気に入って特別に出場させてくれるかもしれない。そんな甘い考えを抱いて当たって砕けろでコンテスト会場に道具を持って行く。

 しかし、当たり前だが、世の中そんなに甘くなかった。

「何度も言っているが、推薦状がないものは出場できん」

 会場の入り口にある参加登録のテントの中で、係員とタカトが押し問答が続いていた。
 タカトの後ろでは、いい加減にしろよと別の参加者たちがにらんでいる。
 その参加者たちの苛立ちに気づいたビン子は、オタオタとタカトの肩のシャツを引っ張った。

 前のめりのタカトは、係員から目を離さない。そして、そんなビン子の手を無造作に、何度も払いのける。

「そこを何とか頼むよ」

 ここで引き下がれば、絶対に参加の道は閉ざされる。引き下がるわけにはいかん!固い意思のもと、同じやり取りは十三回目に突入した。

 後ろに並ぶ参加者たちは、タカトの不毛な争いに嫌気がさし、次々とほかの列へと並び直していった。後ろの参加者が順次前へと詰めてくる。タカトのやり取りが繰り返されるたびに、後続の列が縮まっていく。

「これはビン子さん!偶然ですね。まるで俺たち赤い糸で結ばれているようですね」
 突然、コウスケが、ビン子の手を握った。

「えっ? コウスケ?」

 いつの間にコウスケが来たのか分からなかったビン子は驚き、とっさにその手を払った。
 コウスケは、ビン子の姿をみつけると、縮んでいくタカトの列にわざと並んでいたのであった。コウスケはむげに手を払われた無念さを誤魔化すようにタカトの様子を不思議そうに伺った。

「何をしているんですか?」
「ちょっとね……」
 ビン子はバツが悪そうである。

「いかんものはいかん!」
 聞く耳を持たない係員。食い下がるタカト。負けず劣らず引き下がらない係員。

 コウスケが、手に持っている道具を掲げタカトに怒鳴る。その道具は、見た目から高性能集音機のようである。まぁ、たぶん間違いないだろう。
「タカト! もう、いいだろ……あきらめて帰れよ。俺のが出品できないだろ!」

 その声を皮切りに、後ろの参加者たちから、次々と不満の声が漏れだす。

「のけよ、この一般国民!」
「ルールは守れよ」
「臭いだよ!」
「このゴミが! 時間かかりすぎなんだよ!」

 あきらめきれないタカトは、一縷の期待をこめ、まわりに聞こえるように大きく叫んだ。

「今回の道具は結構自信作なんだ。ちょっと見てくれよ!」
 ごそごそとカバンの中からバナナのようなものを取り出し、頭上に高らかと掲げた。

「それは何?」
 タカトを引っ張っていたビン子は、手を止め不思議そうに尋ねる。

 コウスケも、興味ありげにタカトの肩越しに覗き込む。
 不満を言っていた後ろの参加者たちも、その意外性に一瞬、目を奪われた。

「聞いて驚け! これは『恋バナナの耳』という道具だ!」

「また、アホなものを作って……」
 ビン子は、恥ずかしそうに顔に手を当てる。

「これを耳につけると、遠くにいる女の子の恋の話を盗み聞きすることができるのだ!」
 自信満々のタカトは、『恋バナナの耳』を開血解放し、係員の耳に押し付ける。
 しばらく、『恋バナナの耳』から聞こえる声に耳を傾けた係員は、無言で、それをはずすと、静かにタカトの耳に添えた。

 タカトの耳に、次々と遠くのささやく声が耳に入ってくる。

 ≪あれはただのアホだな。センスないな。≫
 ≪あんなくだらない道具を作って、神聖な道具コンテストを何だと思っているんだ≫
 ≪ろくなものしか作れないんだから、一般国民ごときがでしゃばるなよ。≫
 ≪あんなアホばっかしだったら、楽なのになぁ≫
 ≪自信作であれだぜ、マジうける。≫

 道具コンテストの出場者たちの蔑む声だけが聞こえてくる。
 辛らつな言葉はタカトの心に矢のごとく次々と突き刺さっていく。
 日ごろ、臭い汚いだと罵声を浴びていても、タカトには道具作りがあった。
 道具作りならだれにも負けない。そんな自負がタカトの心を支えていた。
 しかし、その言葉のナイフはタカトの唯一の自尊心を容赦なく傷つけた。

 心のHPがみるみる0になったタカトはうなだれる。

「……帰ります」

 筆者にはタカトの気持ちは痛いほどわかる。カクヨムサイトで書けども書けどもPVが、全くと言っていいほど伸びない、この無力感。いや、タカトの場合、コメント欄に辛らつな書き込みがされているようなものなのだから、コメント0の筆者に比べると、さぞダメージが大きかったに違いない。

 力が抜けてうなだれて撤退するタカトの背中が、いまにもくじけそうで、小さく見える。もう、道具作りをやめてしまうのではないだろうか、そんな心配が頭をよぎる。

 やめるな! タカト!
 くじけるな! タカト!
 お前がくじけたら、筆者もくじけてしまうだろぅ……

 ……お願いだから、頑張って!

 もう、あの真剣な横顔を見ることはできないの……
 心配そうに声をかけるビン子の声が少し悲しそうに震えている。

「大丈夫?」

「これやるよ……」
 力なくビン子の手に『恋バナナの耳』を押し付けた。

 そんなタカトを黙って見つめる男がいた。その男は、とぼとぼと会場を後にするタカトから目を離すと、おもむろに胸のポケットから取り出した古びた極め匠シリーズのドライバーを手に取り見つめた。

 その男に準備係の係員が声をかける。
「クロトさま、そろそろ審査が始まりますので、こちらに」

 第66話 いざ!コンテストへ! より

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