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令和6年3月21日の昼飯


本日、食したカップラーメンはこちら!

東洋水産
マルちゃん
「ごつ盛り コク豚骨ラーメン」
麺90g大盛

だぁぁぁぁぁぁ!


早速! いただきます!

寒っ!
めっちゃ寒っ!

なんや!今日のこの寒さは!
もう春になってあったかくなったと思ったら、いきなりこの寒さかい!

まぁ、三寒四温。
三歩進んで二歩下がる。
こうやってだんだんと春めいてくるのでしょうが……
とにかく寒い!
寒いんだぁぁ!

こんな時こそ、あったかいカップラーメンwww
ホッと落ち着きますわwwww

ということで、今日は「三歩進んで」つながりのお話を。

 融合国の中心にそびえる大門。
 その大門の周囲には、美しい街並みの神民街が広がっていた。
 そんな神民街を四階建ての高さほどの城壁がぐるりと取り囲み、その外側に広がる一般街と区分する。
 神民街へ入るには城壁に設けられた八つの入り口を通るのみ。
 そして、それぞれの入り口の前には、プール一つ分ぐらいの広場を挟み、城壁と高さを同じにした重厚な門が対峙していた。

 今、目の前に見える門は第八の騎士の門という。
 しかし、この騎士の門の背後には何もなく、ただ、門のみがその場に鎮座していた。
 そんな門のすぐ横には石レンガで作られた2階建ての宿舎が並び立つ。
 宿舎には常に門の往来を厳しく監視する守備兵たちが常駐し、当然に街の治安維持をも担っていた。
 そのため、ガラの悪い一般街であっても、この宿舎の周囲は比較的に治安が良かったのである。

 しかし、そんな宿舎の様子が、今日はやけに騒がしい。
 そう、街のはずれに魔物出現との知らせを受けた守備兵たちが、槍や盾を抱えてあわただしく宿舎から飛び出していくのだ。

 話を少々戻そう。先ほどの宿場町。
 ベッツが腰を抜かしている目の前の茂みから、白肌の細い足がスッと伸びてきた。
 まるで色っぽいセクシー女優が男をベッドに誘うかにように、細いつま先を道の端にちょこんと立てたのだ。
 だがしかし、なぜかそのつま先は8つもあった。
 ということは4人の美女?
 まるでそれはチャーリーズ・エンジェル! って古いなぁ……
 というか、あれは女探偵3人組や!
 えっ、所長のチャーリーさんがおるやろ! って、声だけね! 声だけ!

 確かに足先は細くて美しい。
 だが、その足にそって見上げていくにうちに、ごつごつとした体毛が大根のひげのようにところどころから生えているではないか。
 まぁ、世の中には体毛の濃い女の子だっているよね……

 しかも、スカートやパンツで隠すこともなく、胸の下に丸見えとなったピンクのスベスベしたお肌に直結していたのだ!
 もう、アソコの穴も丸見え!
 もしかして、露出狂ですか!

 さらに凄いのは胸の大きさ。とにかくデカい!
 だがもっと驚くべきは、その腹!
 腹の方が胸なんかと比べると、数段大きいのである!
 足の細さを疑いたくなるような超デブ!
 その大きさは大人の豚、四頭分と言ったところ!
 ……もうすでに、デブ領域を超えとるがな……
 そんなピンクのデカい胸の下に、先ほどの八本の足が全てつながっていた。

 ウン?
 胸部から八つの足? でかい腹部?
 もしかして、蜘蛛?

 そう、蜘蛛なのである。
 だからその腹部の先には蜘蛛の糸が出てくるアソコの穴もちゃんと見えていた。
 どこからどう見てもやっぱり蜘蛛なのだ。

 だが、そのピンクの蜘蛛のような胸部からは、鳥肌が立ったかのようなブツブツお肌をした首がまっすぐと上に伸びていた。
 次第にそんな肌から白い羽が生えてくる。
 そしてついにその先には、大人の頭を丸のみにできるほどの大きなくちばしと、卵ほどの大きな緑色の目、そして妙に映える赤いとさかがついていた。
 って、ニワトリじゃん!

 というか、これって蜘蛛なのニワトリなの? 一体、どっちなのよ?
 そう、この生き物こそ、中型の魔物 鶏蜘蛛《にわとりぐも》なのである!

 魔物にとって人間はエサ。
 特に生気を多く宿している脳と心臓は大好物。
 道の上で、多くの人間を見つけた鶏蜘蛛の瞳がゴクリと生唾を飲み込んでいた。

 腹をすかした鶏蜘蛛の鋭いくちばしが、次々と街の人々を襲っていく。
 吐き出される痰のようなモノが逃げ惑う人々を溶かしていた。
 もう、すでにそこは阿鼻叫喚の地獄絵図。

 街のいたるところでは、鶏蜘蛛に噛まれた人たちが数多く倒れうずくまる。

 やっとのことで宿舎から駆けつけてきた守備兵たちが、槍を突き出し鶏蜘蛛を取り囲んだ。
 だが、その大きなくちばしに威嚇され容易に近づくことができない。
 槍を突いては引き下がる。
 三歩進んで、また下がる。
 まるでその様子は、子供たちのかごめかごめを見ているよう。

 だが、守備兵たちが駆けつけたことに安心したのか、住人たちは、ところどころに集まって、その成り行きを見守りはじめていた。
 そう、目の前で暴れているのは魔物一匹、おそらくすぐにでも駆除されることだろう。
 ということは、もう、安心。わが身に火の粉がかからないとわかれば、その騒動は対岸の花火みたいな余興である。
 風俗宿からも女たちが我先に飛び出してくると、好みの守備兵を見つけては団扇を片手に応援していた。
 モテコイ! モテコイ! フニャ朕野郎!
 魔物倒して! ボーナス持ってコイっ!

 第21話 黒の魔装騎兵と赤の魔装騎兵(5) より

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