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令和6年9月10日の昼飯


本日、食したカップラーメンはこちら!

明星
地元で愛される推しチェーン
博多のうどんウエスト
ごぼう天うどん ワカメ入り
福岡発! こだわりのだしとつるっとなめらか麺

だぁぁぁぁぁぁ!


早速! いただきます!

ごぼう天!うめぇ!

ところで、ふと思ったのですが、
ごぼう天っていろんな種類がありますよね。
ちくわみたいな練り物の真ん中にゴボウを通したやつとか。
はんぺんみたいに平べったいやつとか。
大体、おでんの具材に使いますよね。

で、コチラは普通のゴボウの天ぷら。
さすがに衣が薄いからおでんには向いてはいませんが、そのまま食べると、これがウマい!
海老天同様、汁につけながらサクッとフニャをたのしむという感じなのでしょう。
でもまぁ、当然カップ麺なのでお湯でふやけて衣がフニャの感触しかなのは仕方ない。

ということで、今日は「フニャ」つながりのお話を。

 プアールの一家は、上級神、それも、この神の国のとてもエライ最上級神ゼウィッスの家である。そのゼウィッスの108番目の娘としてプアールは生を受けたのである。本来であればお金持ちの家である。そんな彼女が、なぜ、路地裏でパンの耳をほお張っているのであろうか。まぁ、子供が108人以上もいると、家督の継承権もありもしない。それどころか、一番下っ端すぎて家では誰も相手にしてくれない。常にほったらかしのプアールは、好き勝手に生活していた。好き勝手に生活していたらから勘当されたのかと思うでしょう。そうではないんです。108番目だから、もう、その存在そのものが忘れられていたんだ。107番目と108番目の違いなんてもう、誰にもわからない。子供の数を数えるにしても、どいつもこいつもじっとしていないものだから、80を超えたあたりから分からなくなってくる。それでも出来のいい子は、自分なりの立ち位置を見つけて生きていく。でも出来が悪いプアールは、それができなかった。そのためプアールの存在なんて誰も気にしない。というか、空気そのもの。どんくさいプアールは、兄や姉にすべて横取りされる始末。教育どころか、食事もろくに与えられない。要は不器用、超不器用な奴! 誰かに話しかけても、同様に見られたくないのか無視されていた。

「お前いたの……って、誰だったっけ?」
「不器用な奴がいてくれてよかった。私がおこられるところだったわ」
「あんた生きてて楽しい?」
「いてもいなくても一緒だな」
「お前にやる飯はねぇ!」
「………………プイ!」

 つねに孤独だった。孤独の上にさらに襲いくる日々の空腹。空腹に耐えかねたプアールは、自分の命は自分で守ると決意した。
 そう決めたプアールは、野良犬のように街をさまよっていた。土砂降りの雨の中、プアールは食べ物を探して、ゴミ箱の中に顔を突っ込んだ。
――今日は何もないなぁ……
 ため息をつくプアールの肩を誰かがトントンと叩く。
 顔をあげ振り返るプアールの鼻先にパンの耳が押し付けられた。
 雨でぬれてフニャフニャになっていくパンの耳
「あげるよ」
 一人の女の子がパンの耳を突き出し笑っていた。
 そう、それがプアールとリチルの出会いであった。
 しかし、リチルは、プアールと違い、孤児であった。小さい時に父をなくし、母一人で育てられていた。しかし、母も、リチルが5歳の時に病気を患い、あっという間に父のもとへと旅立った。両親を失ったリチルは一人で生きる。いや、生きるしかなかったのである。路地裏で、ごみをあさり、その日その日を懸命に生き延びていたのだ。
「ココのパンおいしいよ」
 自分の命の綱であるパンの耳を惜しげもなく差し出すリチル。
 プアールはそのパンの耳を受け取ると、むしゃぶりついた。
 プアールの目には涙なのか、雨なのか分からないが、大量の水が流れ落ちていた。

 プアールは、何も食べていなかった。
 数日ぶりの食事である。
 でも、それが嬉しかったのではない。
 永らく忘れていた自分に向けられる笑顔。
 自分を人として接してくれるその瞳。
 そして、優しい人のぬくもり……

 ――私は、生きてていいんだ……
 

 第70話 リチルとプアール(3) より

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