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残念な読書感想文

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読んだ本の感想を延々と
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2020年5月の記事一覧

真夜中乙女戦争 読書感想文

真夜中乙女戦争 読書感想文

読み終わって真っ先に思ったことは「一体この本は何歳の時の自分が読むべきだったか」ということ。自分がタイムマシンで過去の自分に会いに行って本をレコメンドする機会があったなら、一体どのタイミングの自分にこれを差し出すか?この本読んだ人でうっかりそんなことを考えた人がいたらぜひ教えて欲しい。いつ?なぜ?めっちゃ興味がある。

主人公と主人公の頭の中には大変共感できる節があった。遠い昔、実家から大学進学の

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大学4年間の統計学が10時間でざっと学べる 読書感想文

大学4年間の統計学が10時間でざっと学べる 読書感想文

薄さとグラフィックに惹かれて「10時間で学べるならええやん」と言う下心で買ってしまった。

結論から言うと、10時間かからなかった。3時間くらい。でもそれは「簡単だったから」ではなく「途中で読み飛ばした」からだ。いくら簡単そうに見えても、高校では数Iから脱落し、大学は3教科で勝負して私立。社会人になるまで数字をもっぱら避けてきた自分が隅から隅まで読める本ではなかった。が投げ出さずにとりあえず読み飛

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読書感想文ほどどうでもいい行為はない。

読書感想文ほどどうでもいい行為はない。

今から書くのは数ヶ月後の自分への備忘録。

読書感想というどうでもいい行為読書感想ほどおおっぴらに公開するに値しない文章はないと思っている。考察文とか (賛否はあるとして)あらすじのネタバレはニーズがあると思う。でも感想って!そんなの誰が知りたいのか。百歩譲って、知り合いの語る感想や、有名人の語る感想はニーズがあると思う。自分も知りたい。ただしそれは「自分の知ってるあの人ってどういう考えの人なのか

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森見登美彦:熱帯 読書感想文

森見登美彦:熱帯 読書感想文

物語のマトリョーシカ、夜行と同じトリック、京都みのある東京、おなじみの怪都京都。

2018年の発売当時にすぐ買ったのに、分厚さに怯んで寝かせてしまった「熱帯」をついに読んでしまった。

森見先生とその作品が好きな理由は色々ある。森見先生について言うと自分と同い年だということ。そいで、常になんか締め切りやなんやで悶えていらっしゃる感じがかいま見えるところ。自分も終わらない仕事を抱えて万年ヒーヒーフ

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