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『君たちはどう生きるか』と「おかあさん」というふりがなの話

今日も起きれました。

今日は8時間半眠ることができ、ナマケロを仲間にすることができたポケモンスリープ。正直楽しいです。

さて、今日は『君たちはどう生きるか』を観てきました。
『風邪立ちぬ』以来の劇場で観るジブリ。
正直流行に乗るかどうかは迷ったのですが、これ以上のネタバレを踏む前に観てしまいたい思い、行くことにいました。

さて、今回は『君たちはどう生きるか』のネタバレを大いに含みます。
ので、観てない方、観る予定のある方はどうか引き返してください。

それではおやすみなさい。




それでは感想と、それに関わるお話しをひとつ。

さて、感想としては『ちょっともう一回観てもいいっすか?』でした。
ジブリ作品はそこそこに見ているのですが、今まで以上に考察が必要だな、という印象です。いろいろ考えて、色んな考察を観て、ウンウン唸りながら「次はいつ行こうかな」なんて考えながら、配偶者と話していたとき、配偶者にこんな質問をされました。

「なんで眞人(主人公)はナツコのこと『お母さん』ってあの時呼んだんだろ」

眞人は母を火事で亡くし、その一年後に母の妹である『ナツコ』という女性と父との再婚が決まり地方へ越してきます。妊娠をしていたナツコですが、あるとき行方不明に。眞人は家の近くの塔が怪しいとナツコを探しに行く……という訳です。
これはそのナツコを塔の中で見つけ、「帰ろう」と説得しますが「ここにいる」「貴方が嫌い」と拒否をされたシーンの話です。
眞人は確かに「お母さん」「ナツコお母さん」と呼ぶのです。

私はサラッと答えを出しました。
「そりゃ、赤の他人を『母親』とようやく認定できたからでしょ」

正直良くある設定だと思いました。
親の再婚で赤の他人を「父」「母」と認められない。でもそれを困難を乗り越えて「第二の父」「第二の母」と認める。
よくあるものです。本当に。
だから私はこのシーンに1mmも疑問を抱きませんでした。
配偶者曰く「そういった作品に疎いから、なるほど思いつかなかった」と。

そんな話をしながら、私はあることに気がつきました。
私も違う人を第二の親と認めたな、と。
そう義両親です。結婚して、私には一応もう一組親ができたわけです。
勿論、眞人のケースとは訳が違います。本当の親となったわけではないのですから。でも「おとうさん」「おかあさん」とよんでいるのは同じ、というか共通点というか。
義両親関係の私の台詞を書き起こすのであれば「お義父さんが~」「お義母さんは~」となるわけです。
この例だと分かりやすくない?と話したら配偶者はどうにも違うらしい。

彼の台詞の書き起こしだと、私の親は「(とまちゃんの)お父さん」「(とまちゃんの)お母さん」である。
そして彼の両親に対する私の台詞は「(配偶者くんの)お父さん」「(配偶者くんの)お母さん」ということらしい。

そう()があるのだ。彼が私の親に対して()を使うのはもうどうでも良いのだが、私の台詞に()が付け足されているのはちょっと不満です。
私が確かに義両親のことを大好きかと言われればまぁ確かに口ごもってしまうと思うが、最愛の息子の一人暮らしに引きずり込み、学生の分際で勝手に同棲を始め、苗字を変更させた挙げ句、孫の顔を見せる気のないクソ女への対応としてはとても親切だと思います。飲み会に呼んでくれるのも「嫁だから来い」というわけでなく「私に会いたいから」という理由で呼んでくれるのだからありがたい。嫁姑問題がないのは結婚生活においてかなり大事な側面だと思っているので、もめ事がないのはありがたいです。
私自身も誕生日にはお菓子を贈り、母の日には花を贈り、飲み会の際には手土産を持って行くようにしています。
(母の日に匿名で送ってしまったが「こんなものをおくってくれるのはとまちゃんしかいない」と電話が来たくらい)

義両親のことを「おとうさん」「おかあさん」というふりがなで呼ぶことは結婚して1年経ったが慣れない。文字上だとまだやりやすいのだけれど、言葉に出して発することの気まずさ。両親とはいえ私には本当の両親がいて、でも義両親のことも両親と思いたくて。
そんな気持ちが頭の中でもぞもぞしています。
(正直私が「おとうさん」「おかあさん」なんて呼んで良いのか……と随分悩みましたし)

私でさえこんな気持ちになるのに、本当の母が亡くなって1年で再婚が決まり、序盤では泣きながら「お母さん」と実の母親を求めていた眞人。
そんな彼が他の女性を「おかあさん」と呼ぼうと決めたときの気持ちを考えると、すごく勇気のいることだったろうなと考えてしまいます。
あの作品にはいろいろ思うことがあるし、『面白い!スゴイ!』と手を叩くところも『えー意味分からん』と思うことも正直あります。
たぶんもう一度行ったら、もう少し何か分かるのかな、と考えています。
(あととにかく海、終盤の大伯父に会いに行くシーンの夜明けの海が最高だった。そのワンカットだけもう一度観たい)

そしてどうかワラワラのグッズを出してくださいおねがいしますなんでもします。

そんな感じの感想でした。
もしまた何か思いついたら2度目を観るタイミングで書こうと思います。
それではおやすみなさい




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