見出し画像

[SteamのWishlist獲得を目的としたReddit広告]の効果測定 No.3


概要

SteamのWishlist獲得を目的としたReddit Ads(Redditの広告)の有効性調査結果をまとめた記事の3回目です。
前回の記事:

3回目の記事では、もうどうしたらいいかわからなくなったRedditの広告キャンペーンを、朝の3時からプロ(Reddit adsのAM)にテコ入れしてもらった件について話します。とりあえず設定変更をしただけなので、この後本当にうまくいくかは経過観察が必要ですね。
はたして、TokyoGameShow2023出展に向けて悔いのない広告はうてるのか!?

結論

結論というほどでもないですが、一応ベストプラクティスみたいなもので設定をしてもらいました。
広告を国ごとに分けて出すようにしました。
本当に有効な設定になっているかは経過を見ないとわからないです。
経過観察した結果は次回発表します。
↓どうやって設定したかとかについて説明します。

RedditのAM(Account Manager)との会話

前提として、先週のMTGで私は先方に広告の予算を伝えていました。
なので、「その予算で早速設定を始ようぜ!」みたいな展開になりました。
しかし、私はある大きい疑問を持っていました。
なので彼等を制止し、先に質問をすることにしました。

一昨日からインプレッション下がってCPC上がっているけどなんで?


Impression急落


CPCはうなぎ上り

これを目の当たりにした私は、昨晩のうちに広告の予算を最低限の$5まで引き下げていました。この状況下で広告予算上げるとか、無理。

AMに理由を聞いたところ、インプレッションが下がるのは、広告オークションの入札額で負けているかららしいです。
なんやねんそれって思いました。
公式ドキュメント↓

When creating ad groups, you decide how you want to bid in ad auctions.
広告グループを作成する際、広告オークションでの入札方法を決定します。

なんかReddit Adsの広告は常にClick当たりの入札額みたいので競り合ってるらしいです。詳しい人教えてください。
広告オークションで競り勝つことで、インプレッションとクリック数を最大化できるようです。
状況の改善のために、「Bidding Strategy」の設定を変更する必要があるそうです。私は今までデフォルト設定でBeta版の”Lowest Cost”みたいな名前のやつを使っていました。今まで私のCPC(クリック毎のコスト)が$0.12とか異常に低かったのは、この設定を使っていたためです。ちなみにAMがこの設定はBeta版なのでぶっちゃけバグるって言っていました。CPC価格差がもつ意味についても、この後説明します。

お前のBugget Strategy最適化してやるよ

Steamへの流入が増えるようにクリックが沢山ほしいので
「Maximize clicks」という設定が良いようです。

クリック最大化設定

クリックを最大化する設定をしていただきました。気になるのは「CostPerClickCap」というパラメタかと思います。こいつは、「支払ってもいいCPCの最大値」を決定します。画像の様に、$1.08の設定だと、この金額以上の費用でのクリックは発生しないです。毎回この上限のCPCが取られるわけではなく、実際は$0.4とかその辺で推移するようです。しかし、クッソ高いですね。今までの$0.12とかのCPCが何だったのかいよいよ謎に思えてきますね。

今までの激安CPCってなんだったんだ?

AMの人曰く、CPCは地域差があるとのことです。つまり、コストが安い地域でクリックされまくっていたとのことです。Bugget StrategyにLowestCostみたいの使っていたからですね。
「BreakDown」というボタンを押して、Country属性を選択すると、情報を国別に紹介してくれます。
IN = インド?かな
BR = ブラジル?かな

国別情報

広告をだす地域の設定

AMによると、広告を出す地域を絞ることで最適化できるとのこと。
Redditユーザー数TOP5の国を広告地域にすることにした。
1位:米国
2位:英国
3位:独国
4位:加国
5位:豪国
とかだったと思う。
地域別の広告設定はAdGroupsを地域分作ってlocationsを設定すればよいです。

国別にAd Groupsを分ける
Ad Groups内でlocationsを設定する

ちなみにBudget(予算)とBid(入札額)は↓こんな感じで一括設定できるので便利。広告うまく走らなかったらここで一括でBudgetを0にできます。

BudgetとBidの一括編集画面

ここまで説明をうけて、CPCが低ければよいとか、Clicksが高ければよいとかそういうことではなかったのだなと感じ始めました。
CPCが多少高くても広告効果のある地域に広告しないと、Wishlistどころか最終的な購買につなげられないのかもしれないと感じました。
もしかすると、Steamが人気の米国などで広告すれば、Wishlist毎のClick数が大きく減るかもしれません。
測定結果次第です。

SteamworksのUMTをつかえ

なんかSteamへのトラフィックの分析がより正確にできるらしく、UMTをつかうといいそうです。

次回の分析のリミテーション

現在Steamでは、TokyoGameShowのイベントが開催されています。
(イベント開催期間:2023/09/14~2023/09/25 間違ってたらごめん)
私が広告しているゲームである「モミボス」もここで紹介されています。

SteamでのTGSイベントの様子

嬉しいことにこのイベントのお陰でWishListが普段に比べて顕著に高いです。そのため、正しく広告効果を測定することができなくなると予想されます。しかしながら、そうも言っていられないので、精一杯思いやりを持って分析したいと思います。

次回予告

私は、TGS出店に際して人手不足を補うために、チラシ配りをしてくれるプロの方を1名雇いました。そのプロの方が9/24-9/25にチラシを配ってくれるわけですが、はたして宣伝効果はあるのでしょうか?
雇用にかかった金額と同等の金額をReddit広告にかけて、どちらのパフォーマンスが高いか比べたいと思います。
ネット広告のプロ VS 物理広告のプロ 
どっちがよりパフォーマンスが高いかの勝負です。
燃えますね!!
一体どちらが強いのか!?果たしてちゃんと測定できるのか!?

終わりに

私は一人で「モミボス」というインディーゲームを開発しています。
既に4年5ヶ月も開発しており、2023年9月にTokyoGameShow2023の出展予定です。
SteamのWishlistに登録をしていただくと、とても励みになりますので是非よろしくお願いします。
あとRedditとの次のMTGは9/28の午前0時からです。向こうが日本時間を気にし始めてくれました。ありがた。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?