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周りのサポートなしでは難しいのが吹奏楽

昨日、「笑ってコラえて!吹奏楽部の旅スペシャル」が放送されて、私と娘が見に行った「全日本マーチングコンテスト大会」について放送されました。

当日テレビ局が取材に来てるなぁとは気づいていたので、どこかで使われるのだろうと思ったら、「笑ってコラえて」でした。

私の当日見た感想はこちら↓

テレビをご覧になった方のほとんどは「感動した」「むちゃくちゃ難しいだ」と驚いたり感動したりだと思います。

番組で取り上げられた学校で、全国大会に出場できた学校とできなかった学校が紹介されましたが、テレビでは紹介されていない学校の吹奏楽部が大会に出場しています。

中には吹奏楽部として活動していても、学業や練習環境の都合で、あらゆる大会やコンテストに出場できない学校もあります。

私の出身中学は、マーチングも座奏(座って吹く)もしていましたが、マーチングコンテストは参加しておらず、座奏の「吹奏楽コンクール」に力を入れていました。

マーチングコンテストになぜ目を輝かせたかというと、マーチング関連でどうしても、本格的なマーチングの指導を受けたからです。

同じ市の全国大会常連の中学との共同参加が多くて、元陸上自衛隊・音楽隊のOBさんや日本マーチングバンド協会(M協)の講習を受けて認定されたOBさんなど、多くの方の指導を受けて、大舞台に立つ経験をしています。

番組中で紹介された「1歩62.5cm」は、私が吹いていた時は「5m500cmに換算して500cmを8歩で歩く」と同義なわけです。

【補足解説】
子供と大人とでは体格差があるので、4mを400cmに換算して8歩歩くようにと指導する学校はあります。

計算してみると、当時の指導と今回紹介された歩数の表現は全く同じで、他にもマーチングに必要なステップなどを叩き込まれました。

本当はマーチングコンテストに出てもいいぐらいのレベルだったと思うのですけれど、先生の方針でマーチングコンテストは不参加でした。今考えると先生は部をどう動かすか悩んでの決断をしていたと思います。

マーチング経験者の方で「あの時は厳しかったし、怖かった。でもいい思い出だ」とTwitter内での感想でもこの手のツイートを見かけました。

やる方は怖いし、指導だって半端ない。マーチングに出れば怪我はするし、危険な技も当然。

私も今となっては、あの時は厳しさと怖さにびびっていてはいます。

嫌な思いしかないと思えば、楽しい思い出もあるわけで、たくさんの人の支えや励ましがあったから、まだまだ精神的に未熟な私達は乗り越えられたのだと思います。

自衛隊から離れた先輩からの指導は、顧問の先生より鬼指導で、怒鳴られるし、共同参加した際の指導いただいた先生もそれなりにきつい指導はありました。

その反面、時には私の親も含めた「保護者会」からの差し入れ、先生や指導に参加したOB方のポケットマネーから出してくれた美味しいもので、疲れた体を労ってくれたりと、「飴と鞭」の使い分けがなければ続けられなかったでしょう。

番組ではほぼ紹介されていませんが、出身校ですごい経歴をもつOBでコーチを引き受ける方は意外と多く、ご自身の仕事がありながらも、時間が許す限り協力してくださいます。

そして、保護者の理解がなければ、絶対練習方針や練習場所の確保、衣装の用意や食事の確保などは大変です。

ついでに、私のような全国にいる「吹奏楽ファン」の支えがあって、マーチングコンテストや吹奏楽コンクール、さらには地元のイベントはできません。

吹奏楽活動の動きは、普段の生活でいうと「自分はひとりで何かをこなすのは難しい。ひとは支えがあってこそできる」につながるのではないでしょうか?

放送された部分は、まだまだ深い部分をついてはいませんが、本当はもっともっと大変で涙を流した生徒さんはいます。

その周りには、きちんとフォローする大人や同期生などがいて、もっともっと掘り下げての放送だと吹奏楽で感動する意味がよくわかるのではないかと思いました。

今後「吹奏楽部の旅」はあるかはわかりませんが、感動の裏にある何かを深掘りしてくださるといいですね。

過去にこういう記事も書いたので、併せて読んでくださると嬉しいです。


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