パンプスからスニーカーライフになって
私が独身で会社員をやっていた時は、普通に3〜5センチの先の尖ったパンプスを履いて通勤していた。
お金もそこそこあったし、オシャレ雑誌をよく見ていた。
その時はブランドもの大好き女だったから、「ルブタンの10センチヒールのパンプス」が欲しかった。
10センチヒールだから、慣れずに転倒すれば骨折は間違いないと思う。
でも、ファンに言わせると「真紅の靴裏がかっこいい」らしく、高額なものだし「いつかは買ってみたい」と思ってはいた。
その後、結婚・出産をしてからはというと、子供を連れて出かけることが多くなり、よく熱を出して救急で診てもらうことが多かったから、スニーカーライフが増えた。
お宮参りや七五三の3歳の時は、諸事情で双方の両親を呼ばなかったので、私がずっと抱っこや手を引いて歩いたので、3センチで歩くのが楽なものにした。
子供が歩けるようになれば、歩きやすいスニーカーの方が楽なので、どんどんパンプスから離れっていた。
そして、引っ越しの時に靴を整理している時に、気に入っていたパンプスで先の尖った5センチヒールを履いてみると、
痛い!歩けない!
他の靴も履いたけれど、痛みしかなかった。
その後、冠婚葬祭(葬式ばかりだけれど)や子供のお祝い事で履く靴は、唯一履けるアニエスベーの低めのヒール靴のみになった。
スニーカーだって、昔はナイキやニューバランス、ピューマが大好きだったけれど、家計のためにと安くて楽なスニーカーしか買わなくなった。
最近のお気に入りはワークマン+のスニーカーだ。
本当は、高価な服は着たいし、パンプスだって履きたい。
田舎町だから、オシャレなカフェもないし、都会も娘が高校を卒業してからはほとんどいかない。
最近行ったのは、吹奏楽関連で堺東か京セラドームぐらい。
どちらかといえば、ブランドずくめで固める場所ではないし、動きやすい格好がベストな場所ばかりだ。
娘はおしゃれに興味はあるらしいけれど、将来のためにとプチブランドばかり買って、ようやく大学に馴染んできたので、バイトを入れるようになった。
病気でしばらくバイトは禁止だったけれど、条件付きでバイトに出れるようになったから、そのお金を貯金するらしい。
一応貯金を渡しているけれど「お金足りるか?」と聞くと、「うちの大学、派手にしてると目立つから、お金そんなに使わんよ。ブランドものて高いでしょ?」という。
私はというと、時々派手に着飾っている人をみると、自分が惨めな気持ちにはなる。
でも、将来のお金のことを考えれば、もう50歳代だし、老後資金のことを考える年代ではないかと思う。
娘の大学費用はしっかり貯めていたし、堅実なお金の使い方はしているので、自分が結婚後堅実やってきたことには、誇りは持ちたい。
憧れはあった方が美意識は減らないけれどね。
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