独身でも残業はしたくない
「結婚もしてない子どももいない私が残業しない選択なんてしちゃいけない」と友達が言った。
私はそれに対して、咄嗟に反論してしまった。
結婚だって出産だって、自分が望んで選択したわけで。私のような独身だって、独身を選択して生きているわけで。だからそこに「独身だから時間あるでしょ?」と当然のように残業を当てはめるのは違う。
私はそう思う。
自分の時間を大切にしたいから残業をしない。
そんな選択も尊重される世の中であってほしい。
子どもの体調不良で休むとかっていうことを責めたいわけじゃない。それは代わりに出ますよって進んで言うと思う。でもそれは「お互い様」で成り立つこと。私が体調を崩したときにはフォローされる体制であってほしい。
そう、会社がそういう体制をつくるべきだ、という主張です。
既婚者や子持ちの方々を責めているのではなくて、独身にしわ寄せがいくのは納得いかないですという話。そこのバランスをとるのは会社の役目だろう、と。
別にね、残業代で稼ぎたい人は進んでやればいいと思うんですよ。ただ強制されることではないよね、と言いたい。
子どもを育てていることは、すごいことだと思います。私にはできないし、生き物としての一番の役目を果たしているのは尊敬でしかないし、町で見かけたら応援の気持ちで眺めるし、何か手伝えそうなことがあったら手伝います。
でも自分のワークライフバランスを崩されることは、また別の問題。
スウェーデンは子どもに、子育て世帯にやさしいと聞く。そこではこの仕事のしわ寄せはどう解消しているのだろうか?と思い、軽く調べてみると、とっても素敵な仕組みが出てきた。
少し古い記事だけど、これってめちゃくちゃ素敵な制度じゃないですか?
誰かの育休がほかの誰かのチャンスになる。
この制度による欠点などわからない部分もたくさんあるけれど、少なくとも育休取得を白い目で見られることはないだろうなと。
育休に対してこのような制度がとられているのだから、きっと普段から体制が整えられているんじゃないかなと思う。(勝手な想像なので理想化しているだけかもしれないけれど)
日本は我慢が美徳とされる時代があまりにも長くて、なかなか意識変革までたどり着いていないんだろうなぁと思う。かくいう私も苦しみを自ら選んでしまうタイプ。
でも人生って仕事だけがすべてじゃない。生きる基盤にはなるかもしれないけれど、生きる軸にはしたくない。
子育て世帯も既婚者も未婚者も独身も、みんな自分を大切にしていい。
そういった空気のなかで働けたら、心地いいだろうなと思う。