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自分の好きを大事にする

今日4月12日から映画館で上映される「ソウルフル・ワールド」。私はDisney+で観て、自分が許されたような感覚になって泣きました。

ブランド物や流行に興味が持てないのに、「その年齢だったらそれなりのものを持っておいた方がいいよ」「これくらい知っておいた方がいいよ」と言われる。

ひとり旅で自分の興味が向くままに、石畳の道を歩いたり一両編成の電車に乗ったりすれば、「〇〇(観光地や有名な施設)には行ってないの!?もったいない…」と言われる。

金属音が苦手で、スプーンやフォークが食器と当たる音に耳を塞ぐ私を見て、「そんなに嫌?」とかすかに笑われる。

そういう、なんとなくの否定。

小さな否定が積み重なって、気がつけば私は自分のことを「どこか間違った人間」だと感じるようになっていました。これまた厄介なのが、他人の言葉に染め上げられるわけではなく、「本当は嫌なのに」とどこかで反発し続けてもいる。

どうしてみんなみたいになれないんだろう
どうしてみんなみたいにできないんだろう

周りの感覚についていけない。

だけど、一人のときは楽しく過ごせるんです。

木の葉が風に揺られこすり合う音に癒され、朝露に濡れた土の匂いに深呼吸する。夕焼けの強烈なオレンジ色に染まる町の美しさや琴線に触れる音楽に出会ったときには、泣きじゃくるほどに心が動く。

ただそれだけでいいのに、時代が許してくれない気がしていました。

22番は世界を感じるだけで「生まれたい」と思えた。それなら私も、自分が心動くものを大事にしていいんじゃないか。22番と同じように、「世界を感じきる」ことが私なりの生き方なんじゃないか。

周りについていけなくても、自分の好きを大事にしていい。

そう許された気がしました。

生きづらさやもどかしさを感じている人にこそ、観てほしい映画だなと思います。

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