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絵本『ちいさなねこ』/読み聞かせ

小さな子猫が外へ出かける。
外は危険がいっぱい。
犬に追い詰められた子猫は、
木のてっぺんへ登り「にゃお!」と鳴く。
その声をお母さん猫が聞きつけて・・・。

子猫の冒険にドキドキ。
でも最後には大きな安心感に包まれる。
洗練された言葉と、子猫たちの動きや感情を
繊細に伝える絵が魅力的です。

つむぐ 1歳11か月

ちいさな ねこ、
おおきな へやに 
ちいさな ねこ。

:つむぐのことみてる〜!

つむぐが、ぽつんと座った小さな猫を指差し、
嬉しそうに言いました。
子猫ちゃんは斜めの方向を
向いているけど、
つむぐはそう感じるんだね。笑

あ、はしりだした。
もんをでて どんどん
はしっていく。

走り出した子猫を見たつむぐが一言。

:おっきいわんわん!

うん、小さいし、猫だし、
両方間違えてるよ。笑

こどもが こねこを つかまえた。

つむぐは、「はぁっ」「はぁっ」と、
息を吸ったり吐いたりして
心配そうにしています。可愛い。

あ、じどうしゃの ほうへ とびだした。

:あ、車来ちゃった。
:うん、くるま きちゃった。

親の言葉をすぐ真似します。

その後、僕が読むのを
じっと聞いていましたが、
お母さん猫が登場した場面から
ページを次々とめくり始めました。

:おっぱいのんでるは どこ〜?
:最後のページじゃない? ほら。
:おっぱいのんでる〜。
  おかあさんのおっぱいのんでる〜。

満足げです。ちなみにつむぐはまだ
お母さんのおっぱいから
脱出できていません。笑

絵本を読み終わったので、
「つむぐ、猫好きだねー。」と話しかけながら、
最初のページに戻してやった瞬間、

:つむぐのことみてる〜!

つむぐまで最初に戻りました。
つむぐは口をィイ〜と開けて笑っています。
そんなに猫に見られるのが嬉しいのね。

:かかにおちぇてあげる。
:何を教えてあげるの?
:ねこちゃん つむぐのこと 
  みてぇるよぉーって おちぇてあげる。
:そうなんだ。早く教えてあげたいね〜。
:うん かか かか かかはどこへいるの?
:かかはね、もうちょっとで
  帰ってくるんじゃないかな?
:んんー。

顔を傾けて、寂しそうな顔をしました。
つむぐも「ちいさなねこ」のように、
お母さんが大好きだもんね。

『ちいさなねこ』
石井桃子さく、横内襄え
福音館書店、1963年

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