電車で寝ている人達を見て日本の平和を感じる
電車で寝たことはあるだろうか?
僕はある。あるどころの話ではない。10分以上かかる電車の移動では絶対に寝てしまう。寝て電車を乗り過ごしたこともあるし、こないだは気づいたら変なところまで行ってしまい大変だった。
電車で寝ているのは自分だけではない、電車に乗っていて周りを見回すと席に座っている人の5人に1人は確実に寝ている。
なんなら今自分の前の7人掛けの席で右から4人全員寝ている。
なぜ寝れるのか。
ガタン、ゴトンというあの電車特有の揺れは目を閉じていると自然に眠くなる。車と違い急ブレーキがかかることは滅多にない。これが車と違い電車で寝やすい最大の理由だろう。
冬なら足元からヒーターで温められており、寝るには適温だ。
これだけ条件が揃っても日本以外の国だったら電車では寝れないだろう。
なぜか?
それは盗難の心配があるからである。身につけているアクセサリーを取られるかもしれないし持っているカバンを取られるかもしれない。はたまた、急に暴行を加えられるかもしれない。
日本がその心配が一切ないとは言えない。実際こないだ京王線で放火事件も起きている。
しかしそういった事が起こることが限りなくゼロに近いことは確かだ。
今、目の前に座っているキャリーケースを持った女の子も爆睡している。キャリーケースに鍵がかかってるわけでもなくただ置いてあるだけ。手で抑えることもしていない。盗ろうと思えばいつでもとれる。そんな状況でも寝れる日本は治安がいいし、我々は平和慣れしている。
危機感を持てと言いたいわけではない。ただ日本人の人間性って素晴らしいなと感じるばかりである。
電車の話をしていて思い出したのだが、以前電車で寝ていて降りる駅直前で起き慌てて電車を降りたことがある。その時持っていた傘を席の横の手すりにかけっぱなしで忘れていた。
それに気づいた隣の席だったおじさんがわざわざ降りて渡してくれたのである。
自分が降りる駅ではなかったはずなのに降りて渡してくれた。
なんてできた人なんだ。その時はそう思った。けどその人に限った話ではない。
道でハンカチを落とした人がいれば「落としましたよ」と言って拾い上げる人は一定数いるし、お年寄りが立っていたら席を譲る人もかなりいる。そんな、人を思いやる心を持った日本人の人間性が僕は大好きだ。
だからこそ自分も積極的にそういった行動をとるようにしている。
話が逸れたが、電車で寝ている人達を見て日本は平和だと感じた。
キャリーケースの女の子は無事、一つ前の駅で下車した。
忘れ物もないようだ。
驚くことに目の前の席は1人以外全員寝ている。かなり気持ち良さそうだ。いい感じの日差しが差し込む車内で僕はこれを書いている。
そろそろ目的地に着きそうだ。
今日はこの辺にしておこう。
ではまた。
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