円陣

”好き/嫌い”と”やる/やらない”を「だから」でつなぐのをやめてみる

 noteマガジン「パートナーシップを磨く」は、日本中の人々が、日ごろの体験に引き当てながら「パートナーシップ」について深められるフィールドです。
 パートナーシップのあるコミュニケーションが日本中に広がり、安心で安全な関係性の中でベストパフォーマンスが発揮できる人が増えることを心から願って、パートナーシップ研修やセッションも提供しています。

 連投111日目。ゾロ目^^ 次のゾロ目は111日後って、どうでもええか(笑)

 「あの人が嫌い。だから、一緒に仕事したくない」
 こんな風に、自分の意思決定をする時に考えることってありますね。

 「ものすごく大変そう。だから、きっとあの人は嫌がると思う」
 こんな風に、相手のリアクションを想像することもありますね。
 
 今日は、この「だから」がクセものですよ〜というお話です。

 「あの人が嫌い」や「ものすごく大変そう」というのは、あなた自身の中で起きている反応ですよね。何かをみたり、聞いたり、感じたり、あるいは何かしらの知識や経験から、そういう反応が自分自身の中で起きているのですよね。

 でも、本当は、その反応が、すべて「だから」と”順列”で後ろに繋がっていくとは限りませんよね。

「あ〜仕事行きたくないなぁ。だから、仕事、休もう」って必ずなります?
「あ〜仕事行きたくないなぁ」って言いながら、仕事にいく準備をして、出勤してますよね?

「面倒くさいなぁ。だから、やめやめ〜」って必ずなります?
「面倒くさいなぁ」って言いながら、手を動かして作業を進めるでしょう?

 不快な反応や意見があると、行動も否定的なものが連なると感じるのは、所詮はあなたのパラダイムのしわざに過ぎません。
 人は、必ずしも”順列”で否定的な行動を選択するとは限らない。それが人間の奥深さです。

 ところが、そう感じさせるパラダイムがあなたについていると、「だから」で次の否定的な行動を予測させ、あなたの行動にブレーキをかけてきます。

 そこで、「”だから”でつながない」というプロセスの提案です。
 「あの人が嫌い。だから、一緒に仕事したくない」を例に、超スローモーションで想像してくださいね。

①「あの人が嫌い」という反応がある
②「あ、わたし、いま”あの人が嫌い”って反応してるわ」と、その反応があることを自分でつかむ
③「だから」でつながずに、(あ~嫌いなんだな〜わたし・・・)とその反応を味わう(2〜3秒程度)
④「で、どうしたい?」と自分の意図を確かめる
⑤自分の選択した行動をとる

 この②③④を一瞬でパスして、「あの人が嫌い。だから、一緒に仕事したくない」ってしている人が、どれほどいることか(笑)
 この②③④のプロセスを加えるだけで、「反応」に持っていかれた行動が減り、「意図」から選択した行動を増やせるようになりますからね。

 あ、選択はどっちでもいいんです。「一緒に仕事したくない」でも「一緒に仕事する」でも、どちらでも。
 ただ、怒り、不満、不安、敵対心、プライドなんかに支配された行動は、どんな結果になっても、なんだかどこかで苦い経験になるものです。
 一方、意図から選択した行動であれば、「自分が決めた」ことなので、どんな結果になっても、引きずるのではなく引き受けることができる。

 で、あなたがパートナーシップを組みたい相手とのコミュニケーションでも同じですよ。

①相手が「できそうな感じがしない」と言っている
②「あ、そういう反応があるんだな」と、ただ受け取る。(「できるよ!」と対処しない。その反応に対処すると余計に相手はとらわれるので)
③「だから◯◯って言うだろう」と、否定的な反応の予測を横において、相手がその反応を味わう時間をもつ(2〜3秒程度)
④「で、どうしたい?」と相手の意図を確かめる
⑤相手が選択した行動(結論)を受け取る

 ひょっとすると、④で確かめても、いろんな反応が出てくるかもしれません。その時は、①から再スタートです。
 で、⑤の結論が、自分とパートナーとしてやっていけない結論だったら、次の会話を続けるんです(それはさらに違う観点での会話かもしれないし、パートナーとして一緒にやらないという会話かもしれないけれど)。

 「だから」でつながない。
 これ、練習してみてくださいね。あなたのコミュニケーションの幅が確実に広がります。

記事に価値があると認めてもらえることは、何より嬉しいですし、とても力づけられます。いただいたサポートはパートナーシップの価値が大きくなる使い方につなげます。