円陣

パートナーに「これは言えない」ということがあるあなたへ

 noteマガジン「パートナーシップを磨く」は、日本中の人々が、日ごろの体験に引き当てながら「パートナーシップ」について深められるフィールドです。
 パートナーシップのあるコミュニケーションが日本中に広がり、イキイキと働く人、しあわせに生きられる人が増えることを心から願って、研修・セッションも提供しています。

 連投103日目。

 昨日、「“選択肢がない中で選ばされた”という意識が〜」という自分から湧いたフレーズに自分で触発を受けました(笑)
その受けた触発の延長線上の記事を、今日は書きましょう。

 パートナーに「これは言えない」ということ、何かありますか?
 あ、それは、秘密で隠しておきたいこととかじゃなく、相手にリクエストしたかったり、フィードバックしたかったりすることなんだけど、「言えない」ことがありますか?という意味です。

・口臭が気になるけど言えない
・手伝ってほしいことがあるけど言えない
・あの時言われたことが引っかかっているけど言えない
・どうして?と疑問に思うことがあるけど言えない  等

 「言えない」ことがあるということは、つまり、それは「言いたい」ことなんですよね。言いにくさはあるとしても、「言いたい」あなたがいる。もっというと、それを言って、相手の行動がかわることを望んでいる。

 その「言いたい」を抑えれば抑えるほど、「言えない」という感覚が強くなるもんです。

 ここ、大事なところなんで、くどいけど、もう一回いいます。

 「言えない」という感覚が強いから、自分がそれ一色だと感じるかもしれません。
 でも、実は、「言えない」という感覚の裏側で、「言いたい」も同じくらい存在しているんですが、その「言いたい」気持ちを抑えているから、余計に「言えない」感覚が暴れるんです。伝わります?

 「あの人とは一緒にやりたくない!」があるとしましょう。その裏側には、本当はあの人と「わかり合いたい」があるから、わかりあえないことに腹が立ち、もどかしさがふくらみ、その扱いきれない感覚が「一緒にやりたくない!」に化けて出てくると言えばいいのかな?^^

 だから、「言えない!」という自分がいたら、「あぁ、わたし、言いたいんだなぁ」っていう自分を存在させてあげてください。否定するんじゃなくね。
 「言えない」自分と「言いたい」自分。この両方を存在させるんです。すると、どうなるか?

 「言えない」自分でも「言いたい」自分でもない、「どちらでもない」自分が現れていることに気づくでしょう。
 いわば、左手に「言えない」自分をもち、右手に「言いたい」自分をもっているあなたがそこにいる。この状況を、俯瞰(ふかん)している自分が現れる。

 そのあなたが、左手と右手のどちらを選ぶかを選択できるようになる。

 選択の結果、「言う」もあるだろうし「言わない」もあるでしょう。
 「言う」「言わない」は、選んだ結果。
 「言えない」は、選ばされた結果。

 あ、中には「言えないから言わない」と理屈が通っているように感じて「言わない」を選んだ気になっている人もいるかもしれませんが、それは、結局、「言えない」に支配されているから、選ばされてるんだってことを知っておいてくださいね。

 だいたい、「言えないから言わない」ってしてること、結局、イライラしているでしょう(笑)

 今日は、俯瞰する自分の作り方みたいな話になりましたが、少しは参考になりましたでしょうか?
 人って「言えない」ことがあると、頭の中や心の中が詰まります。詰まっていると、パートナーシップはいとも簡単に崩れます。詰まりを解消し、言いたいことが言える場をつくるためにも、「言えない」自分を発見したら、今日のことを思い出してくださいね。

記事に価値があると認めてもらえることは、何より嬉しいですし、とても力づけられます。いただいたサポートはパートナーシップの価値が大きくなる使い方につなげます。