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【時々エッセイ】猫の手ざわりは魔法でできている 52

何が正解かわからない。
人生、子育て、そして猫飼い。
布団に入りたい時、飼い主が寝ていたらジョルジュは顔に軽く爪を立てて「僕入りたい」とお知らせしてきます。
いつもジョルジュが寝ている場所にモネがいたら、モネにちょっとつめてもらって、充分なスペースを確保したうえで「ハイ、どうぞ。入っておいで」と迎え入れます。
でも、ジョルジュはちょっと進んでモネの存在に気づくと後退していき、布団から出てしまいます。
月極駐車場の、自分の名前が書いてある駐車スペースに他の車が入っている並みに許せないことらしいです。
なんで?
他の猫がいればそれだけ、猫団子になれて冬は暖かいのに。
で、あきらめてどこかへ行ったかと思うと、やはり寒いらしくてまた、「僕入りたい」ツンツンをやります。
そしてまた、「何だよ、モネいるじゃん」と出て行きます。
さっきいたなら、今もいるよ。
そしてまた、ツンツン。
これを5回くらい繰り返して最後には入ってきますが、眠いし布団の端を持ち上げれば寒いし、1回で入ってこれないものでしょうか。
この場合、何が正解なのでしょう。

ストーブの前では仲良し

百均で買った2本入りのシンプル、エノコログサ風猫じゃらし。
1匹が遊んでいると他の猫がすねたり邪魔したりするので、せっかく2本入りだったからということで二刀流にチャレンジしてみました。
最初は2本それぞれに猫がじゃれて、もう1匹の分も何とかしないとなあなどと考えていると、いつの間にか1本だけの争奪戦になり、ケンカになっています。
どうしても、自分が遊んでいる猫じゃらしより他の子が遊んでいる猫じゃらしの方が楽しそうに見えるらしいです。
どっちもせっせと動かして、時にはかくれんぼからのちょっと見えとか、猫の好きなハンティングごっこに近づける努力をしているというのに。
これも、何が正解かわかりません。
まあ、それでいいのかもしれません。
正解がわかってしまったら、ああでもないこうでもないとやってみることができなくなってしまいますから。

物思うモネ

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