【時々エッセイ】猫の手ざわりは魔法でできている 86
健康でいなければ猫との暮らしが維持できない。
命が無くなったら猫に触れない。
病気になったら猫の世話ができない。
そう思って、色んな健康法を実践してきました。
春ウコンにココナッツオイルにマヌカハニー。そして、お灸。
このお灸が失敗でした。
熱すぎるのに効いていると思って耐えた結果、火傷。
水疱ができてそれがつぶれ、台座の丸い形に皮膚が一枚剥がれた状態になり、血が出たり止まったり、刺すように痛んだり、治まったりの繰り返し。
それが3ヶ月続いています。
そのせいで、猫との暮らしにも影響が出ています。
痛い時は猫に優しくできないのです。
本当の猫好きなら、自分がどんな状態でも猫に優しくできるはずだと自分に言い聞かせているのですが。
鳴きながら寄って来ても痛いと無視したり、以前なら色々話しかけながらご飯をあげていたのにむすっと黙ってご飯をあげたり。
心に余裕がない自分を反省することしきり。
それでも慕って側に寄って来てくれる猫には感謝しかありません。
落ち込んでいる時、猫は慰めに来てくれます。
特にジョルジュ。
手や顔をザリザリと舐め、暑い時でも足の先とか尻尾の先とか必ずどこかしら身体に接触する位置で寝転んでくれます。
それで心はだいぶ軽くなります。
ルネとモネも、ママがむすっとしてても構わず甘えてくれて、こんなことではいけないと気づかせてくれます。
どうにかして、この子たちに”猫への恩返し”をしないと。
人生で最大限に落ち込むのは、ジョルジュがいなくなった時だということがわかっています。
その時、当然ですが、ジョルジュに慰めてもらうことは不可能です。
なので、ルネとモネには「その時はどうかお願いします」と日頃から頼んでいます。
ジョルジュが弟たちにママの取説を教えておいてくれるといいのですが。