ディタ

書きたいことを書いていく (脳内整理)

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最近の記事

奥歯を噛み締める

昨年、近しい人を亡くした。 それまでの私にとって死と通夜と葬儀はぼんやりと離れたところにあったものだった。 だが今回はそうもいかない。 同じ家の中で寝食を共にした人を亡くすというのはとてつもなく”近い”ことだった。 1週間程の入院後の突然の別れだったから、 別れから通夜を終え、初七日を終え、四十九日を終えるまで 慣れないことに私たちは右往左往した。 めんどくさい行事の数々にどっと疲れることもあったけれど その最中にこれもある意味優しさなのかなと思うこともあった。 ただ目の

      • 【ゲーム感想/仄かにネタバレあり】Your letter has been rejected.

        Your letter has been rejected. 内容は検閲官となって国を跨ぐ手紙を検閲し 国にとって望まれない(秘匿したい情報が書かれている)手紙と そうでない手紙を判別するゲームだ。 幾枚も目にする手紙には人々の夢や愛、何気ない日常生活が綴られている。 だがその中にもどこか仄かに不穏な争いの匂いが散りばめられている。そしてその匂いは日付が進むたびに強くなっていく。 隣国の友人への何気ない手紙。 離れて暮らす父母へ近況を報せる手紙。 愛を伝える手紙。 夢を

        • 友人2

          知り合いの数は増えたが友人の数は少しづつ減っていく。 日々生きていく中で知り合う人は多い。 殆どは職場だが、SNS上の出会いもある。 とはいえ、職場の関係は知り合い・同僚という感じであるし、SNS上の人間関係は友人というよりも仲間という意識が強い。 私は昨年の夏に友人を二人失った。 亡くなったわけではなく、私の中で二人を友人ではなく知人というカテゴリーに移動させたのだ。 (今や私の中で知人となってしまった)Aの声かけで県外方々に散らばっている友人たち7人が集まって食事を

        奥歯を噛み締める

          いつかの月

          いつかの月

          友人

          私は人を遊びに誘うことが苦手だ。 「いつも私ばかりが誘うから待ってたのに、一年間誘われることなかったから結局また私から声かけたよ」 昨年、友人の一人から言われたことだ。 もちろん人と遊ぶことが嫌いなわけではない。 友人との会話は楽しいし、新しいお店を開拓できることも多いし、得るものも多いと思う。 幼少の頃、引っ込み思案で内向的な性格だった私は積極的に友人をつくることができなかった。 中学校では仲の良いグループに入れてもらえたが、小学校からの幼馴染で形成されたグループだっ

          髪を切る

          明日、美容室の予約を入れている。 元々毛量が多いうえに、ショートカットにしていることもあって 定期的なメンテナンスが必要であるのだが、美容室に行くのは正直めんどくさい。ブルーな気分だ。 美容室自体もお洒落な空間であるし、美容師もやはりお洒落である。 ちょっとおしゃれをしていかねばならないような気がするのがめんどくささの大きな理由であろう。 だが、他にもブルーになる小さな理由がある。 まず、前提として、私は髪型にたいしてこだわりがない。 こめかみまで刈り上げられても、謎のカ

          請求書と私

          今日は非常に疲れているのでいつも以上に言葉がぐちゃぐちゃかもしれない。 今日の疲れは精神的なものと肉体的なもの、どちらも。 毎日生きているだけですり減らしていく感じがする。おかしいな、すり減らすほど何かを持ってもいないはずなのにとか思ったりもして。 時々、職場でマウスを動かしながら叫び出したくなったり、笑いだしたくなることがある。 何をやっているんだろう、と思うのだ。 私が取引先へ「請求書を送ってくれ」と言う督促メールを送ろうとするその瞬間、どこか遠くの土地で雌ライオン

          請求書と私

          早起き

          私は早起きが苦手だ。 それは子供の頃からで、どれだけ早く眠っても朝スッキリ起きるということがなかなかない。 日光を浴びるのがいいだとか、睡眠時間を調整するのがいいだとか、色々言われているけれど、試してみて早起きに効果があったことがない。 そもそも夏の日に入ってくる眩しい光の中でも気にせず眠れる人間である。 すっきり眠れたな、と思うのは前日からまるで睡眠を司る機能が壊れたみたいに十二時間以上眠った時ぐらいの人間でもある。 ただでさえ子供の頃から早起きが苦手だったくせに、今は

          化粧

          私は化粧が好きだ。 決して上手いわけでもないし、寝坊した朝なんてめんどくさくてしょうがないとは思うが。 朝、洗顔したばかりの顔に優しく化粧水やら乳液やらを塗って 隠したい場所をコンシーラーや下地で隠し 軽くクッションファンデを叩く。 粉をかけて、眉毛を仕上げ、その日の気分でアイシャドウを選び、目元にラインを引く。 朝の慌ただしい時間には正直めんどくさいことこの上ない工程たちではある。 しかも、化粧が上手いわけではないので出来上がった顔、あまり変化がない。 残念ながらそういう

          箱、といえば私が最初に想像するのが『魍魎の匣』だろうか。 鈍器と名高い原作を読んだことはないのだが、遠い昔になんとはなしに漫画を買ったことがある。 その時、私は登場人物が抱く「箱」への執着になんとはなしに共感した。 箱には不思議な魅力がある。 以前、その魅力を説明しようとして友人には上手に説明することができなかったのだが(そのせいで猟奇的な人間であると認識された)、私は箱が好きである。特に自分の好きなものがみちみちに詰まっている箱が。 その中身に自分が愛してやまないものが

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