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中毒かも?と思ったら④

月曜日に発症しためまいが再発し、耳の閉塞感がとれない今日この頃、みなさま如何お過ごしでしょうか(笑)

いや−、めまいって辛いっすね。患者さんに優しくしよっと。。。

ということで読者に優しくない中毒のお話しを続けます(笑)

例によって中毒診療の流れを確認します。

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昨日はトキシドロームのところまでお話ししました。

特異的治療?

トキシドロームや病歴を駆使して、中毒の原因物質が特定できると、解毒薬を含め、原因物質に特異的な治療を行うことができます。

代表的な解毒薬を挙げておきます。

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使い方はもちろん大事なのですが、それ以前に、自分の病院に常備されているかどうか?を確認しておく必要があります。使うタイミングがそうはいっても多くないので、常備されていなかったり、薬事委員会で知らないうちに削除されていたり、ということが時々起こります。病院のガバナンスって、、、と思いますが、実情です。。。

根本治療

解毒薬がないものはどうしたらいいのでしょうか??

急性中毒の治療を大きく分類すると

1. 吸収の阻害
2. 排泄の促進
3. 拮抗薬・解毒薬の投与

ということになります。

それぞれの原因物質毎に特徴があります。

たとえば、そもそも「吸収の阻害」が間に合うような物質なのか?とか、どうやって阻害するか等、ちょっと考えただけでもかなりバリエーションがありそうですよね。

方法論として一覧にすると、下記のようになります。

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各論に入っていくと益々マニアックになっていきますので、今回のシリーズでは、上記をご紹介するにとどめ、また機会をみて各論的にお話ししますね。

ということで、次回は急性中毒と自殺の話について少しお話します。

小児科、小児集中治療室を中心に研修後、現在、救命救急センターに勤務しています。 全てのこども達が安心して暮らせる社会を作るべく、専門性と専門性の交差点で双方の価値を最大化していきます。 小児科専門医/救急科専門医/経営学修士(MBA)/日本DMAT隊員/災害時小児周産期リエゾン