中毒と自殺
金曜日の更新から時間が空いてしまいました。楽しみにして頂いていた方(いるのか??)申し訳ありませんでした。めまいが治まらず、PC画面見られない状態でした。面目ない。
ちょっと様子見ながらですが、ぼちぼち再開させて頂き、できるだけ元のペースに戻したいなと思っていますので、引き続きよろしくお願いします。
年齢階級別死亡統計
まずは下図を見て下さい。
厚生労働省による平成30年度人口動態統計の中から、年齢階級別の死亡原因を抜粋したものです。
低年齢時の「不慮の事故」が大変問題であることは以前指摘したとおりですが、今回は「自殺」に注目して下さい。10-14歳では死因の第2位、15-39歳では死因の第1位となっています。
驚くべき順位です。さらに驚くのは、死亡数を見て下さい。10代だけでも、1500人を越える方々が自殺により命を落としていることがわかります。
年齢階級別の自殺者数の推移も示しておきます。
自殺の報道を聞くことも増えていますが、結局の所氷山の一角ということになります。
小児医療関係者としては、「子どもの自殺」というテーマだけで議論すべきことがたくさんあるのですが、今回は自殺の手段としての「中毒」という観点で少し話を進めてみます。
【参考資料】
厚生労働省
- 平成30年 人口動態統計
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai18/index.html
- 平成30年中における自殺の状況
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/jisatsu/jisatsu_year.html
小児科、小児集中治療室を中心に研修後、現在、救命救急センターに勤務しています。 全てのこども達が安心して暮らせる社会を作るべく、専門性と専門性の交差点で双方の価値を最大化していきます。 小児科専門医/救急科専門医/経営学修士(MBA)/日本DMAT隊員/災害時小児周産期リエゾン