見出し画像

中毒と自殺

金曜日の更新から時間が空いてしまいました。楽しみにして頂いていた方(いるのか??)申し訳ありませんでした。めまいが治まらず、PC画面見られない状態でした。面目ない。

ちょっと様子見ながらですが、ぼちぼち再開させて頂き、できるだけ元のペースに戻したいなと思っていますので、引き続きよろしくお願いします。

年齢階級別死亡統計

まずは下図を見て下さい。

スクリーンショット 2019-11-27 22.42.00

厚生労働省による平成30年度人口動態統計の中から、年齢階級別の死亡原因を抜粋したものです。

低年齢時の「不慮の事故」が大変問題であることは以前指摘したとおりですが、今回は「自殺」に注目して下さい。10-14歳では死因の第2位、15-39歳では死因の第1位となっています。

驚くべき順位です。さらに驚くのは、死亡数を見て下さい。10代だけでも、1500人を越える方々が自殺により命を落としていることがわかります。

年齢階級別の自殺者数の推移も示しておきます。

スクリーンショット 2019-11-27 22.49.04

自殺の報道を聞くことも増えていますが、結局の所氷山の一角ということになります。

小児医療関係者としては、「子どもの自殺」というテーマだけで議論すべきことがたくさんあるのですが、今回は自殺の手段としての「中毒」という観点で少し話を進めてみます。

【参考資料】

厚生労働省
- 平成30年 人口動態統計
   https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai18/index.html
- 平成30年中における自殺の状況
   https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/jisatsu/jisatsu_year.html


小児科、小児集中治療室を中心に研修後、現在、救命救急センターに勤務しています。 全てのこども達が安心して暮らせる社会を作るべく、専門性と専門性の交差点で双方の価値を最大化していきます。 小児科専門医/救急科専門医/経営学修士(MBA)/日本DMAT隊員/災害時小児周産期リエゾン