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知ってもらいたい本当のマサイ族との出会い「日本人が意外と勘違いしている編」

今日ふっと思い出した

あの時こうしておくべきだった。。後悔。。

あまり後悔はしないのだけども今思い返すとそうするべきだったと思った。

それはマサイ族に会いにいくことだった。

よくテレビや写真などでみるマサイ族

かなり知名度は高いと思うけども

僕がアフリカに行った時もその程度だった。。


この三人組に出会うまでは。。



彼らと出会ったのはケニア、ナイロビでの食堂

一人でその食堂に入った僕は結構繁盛しているので席がなく

相席を勧められた。

そのテーブルに案内されると目の前に三人の男性が座っていた。

挨拶だけを交わして注文をして待つ。。
僕がオーダーしたのは鳥の唐揚げのようなもの。。

その注文したものが届いて食べていると
彼から話しかけられた。。

彼「僕たちは鶏肉は食べない。。」

僕「えっ、そうなんですか?どうして?」

彼「マサイだからだ」

そう英語で話しかけてきた。。
話しかけてきたのは真ん中の男性、その右側の彼も英語を話す。

三人はみんな兄弟。左から長男、次男、三男のようだ。

彼らはこのナイロビに羊を買いにきたと言っていた。

彼らの実家には多くの動物がいるという
そしてマサイは動物を殺さない
そして動物も食べない。。

そう言う

何を食べるの?と聞くと
羊のミルク
何かをこねた練りもの。。名前を忘れたけどもこう言う食べ物アフリカにある。

それだけだそうだ。。

こう次男を中心にいろいろとお話しをしていて気づいたことがある

お兄ちゃんが話さない。。。

そうすると次男はこう言う。。

お兄ちゃんはマサイだからだ。。

「えっ、あなたもマサイでしょ?」

「僕たちは教育を受けている。お兄ちゃんは受けていない」

「どう言うこと?」

「兄の耳を見てくれ!」

お兄さんの耳をみると、耳たぶが。。

お兄さんの耳たぶがくるくると耳に巻かれている。。

それをお兄さんはほどいてくれた。。

するとダラーンと長い耳たぶが現れた。。

「これがマサイなんだよ」

これが伝統的なマサイなんだ。
私たちマサイはこの耳たぶに穴をあけ小さい頃から物を詰めて大きく広げていく必要がある。でもこれをすると国の教育は受けられないんだ。
国はこれを受け入れていない。

だから長男であるお兄ちゃんがそれを引き継ぐために学校には行かなかった。だからこの耳もあるし、英語も話せない。。

僕たち次男、三男は教育を受けている。
だから耳が君たちと同じような耳なんだ。英語もできる。
文字も書けるしね。

びっくりした。。。そう言うことか。。

何も話さないお兄さんをみると他の二人とは違うオーラがある。

目がまず違う。。

野生の目というか。。今でも鮮明に覚えている。
そして彼のつけているアクセサリーがめちゃくちゃかっこ良すぎる。
お土産売り場になんてないような手作りのものだ。他の兄弟はつけていない。

次男がいう

お兄ちゃんはナイフも持っているよ。

腰にナイフがある。ケニア、タンザニア、ウガンダの3カ国ではこのマサイの人がナイフを運ぶことを認めている。

つまり飛行機に乗っても、どこに行ってもナイフを持って入れるのだ。

このマサイの証明はこの耳たぶだという。

お兄ちゃんはナイフを持てるけども僕たちはダメなんだ。

僕はそのお兄ちゃんに惚れた。。

よくテレビとかでも旅人でもツアーでもお金を払ってマサイ族に会いにいくことができる。

でも耳を見たらわかる。。

本物のマサイかそうでないか。。

多くの人たちがマサイを演じているようだ。
普段は他の仕事をしてお客さんが来ると着替えてぴょんぴょん跳ねている。

だからこのことを知っていたら

本当のマサイがどういう人かわかるだろう。

もちろん、この兄弟も教育を受けているしマサイの村で生活している

だからマサイ族だろう。でも本物の伝統を守るマサイはこのお兄いちゃんのような人であり人生をマサイにかけている人だ。

彼らからよかったら僕たちの家に来るかい?と誘われた。。

明日出発の航空チケットを買っていなければ行っただろう。。
また南に戻ることにもなるが、彼らの生活には本当に興味があった。。

でもチケットを捨てることをしなかったことを

僕は今日、ふっと思い出した。。

あの時チケット捨てて彼らと一緒に行けばよかったな。。


食堂の外で彼らと一緒に撮った写真を久しぶりに見つけた

写真で分かりにくいかな。。

左側が長男のマサイのお兄ちゃん。両耳の耳たぶがくるくる巻かれているんだけどもわかるかな。。

このマントもマサイだね。あと腰には立派なナイフ、見えないようにはなっているけども。。

でも思った。。教育を受けた兄弟は目の輝きがある、そして笑う。。

でもお兄ちゃんの目は野生的な目なのだ。そして歯を見せない。。

侍とも出会ったことがないけども

侍もこのような目をしていたのかもしれない。。

侍も歯を見せて笑うイメージもない。。


行ってたらどうなってたかな。。

ライオンとかも普通にいるみたいだし
みんな仲良しだって言ってたね。

でもミルクと練り物の食事に耐えられるかな。。

そういえば彼らは食堂で何を食べていたのだろうか。


少しでもマサイのことを知ってもらえたら嬉しいです













全国を愛犬と旅しながら地域の習慣や食などをそこにいる人には気づかない素敵な文化などを伝えてより良い楽しい生活になったらいいなと思います。こんな美味しい食べ物や習慣、生活に気付いたらシェアできたらと思います。私たちが知らない素敵な日本を世界にも伝えたいと思います。