見出し画像

世界最高のクリスマス!日本人もきっと好きになる。。「ドイツのクリスマス編!」

毎回この時期になると思い出すドイツでのクリスマス1年目。。

海外のクリスマスは家族と過ごすのが当たり前の休暇。

ドイツは11月下旬からクリスマスマーケットがいろんな地域で開催されて12月は一気にクリスマスムードになる。

財布の紐が硬い僕やドイツ人も流石に12月は紐が緩んでしまう。。

町中がイルミネーションで飾られて1ヶ月もの間、華やかな素敵な空間にドイツ全土が覆われるのである。。

住んでいたベルリンだけでも大きいものから小さいものまで200近いクリスマスマーケットが開かれて大きな場所では移動遊園地からスケートリンクまで現れる!

本当に素晴らしい時期がこの12月なんです。

ドイツの家庭の多くは本物のモミの木を購入して家に飾り、子供がいる家庭では12月1日からはアドベントカレンダー(1〜24の数字が書いてある袋にアメやチョコレートなど入れるもの)が始まり子供たちは朝が来ると毎日一つずつ袋を開けて 24日のクリスマスまでに楽しみに待ったりする。

画像2


またアドベントキャンドルと言って4つ大きなキャンドルがテーブルにあり12月最初の週は1本、2週目は2本。。と夕食の時に灯していると24日のころには階段上に4本のキャンドルが出来上がるという素敵なキャンドルも準備したりもする。


画像2

日本のお正月のようで子供たちがどこにいても実家に戻ってくる。

ドイツ1年目に一緒に住んでいたルームメイト・ステファンが僕のことを彼の家族のクリスマスに招待してくれた。

ほとんどの仕事は遅くても24日の午前中まで。ドイツは24日の午後から25日、26日と休みになる。

クリスマスマーケットも同じで24日の夜などは誰も働いていない。ほとんどの人が家族のもとへ戻り一緒に過ごす。。

それぐらい大切な行事だ。

ステファンの実家はシュトラルズントというドイツの北に位置するところにある世界遺産の街だ。街一帯が世界遺産で有名な市庁舎はすごくかっこいい!

これが市役所!?

画像3

そんな市役所の前にもクリスマスマーケットもあるが僕たちが到着する24日の夜にはもうやっていない。

駅にはステファンの家族が迎えに来てくれた。

ステファンの家に到着すると家の外から中まで本当に素敵なクリスマスの飾りで覆われていた。

画像6

大きなモミの木のクリスマスツリー!そしてその下にはクリスマスプレゼントがたくさん置いてある。

テーブルから窓から一面クリスマスだ!

メンバーはステファンの親、妹、ステファン、と僕の五人だ。大学生の妹もドレスデンから1日前から駆けつけて準備を手伝っている。

早速その晩は鯉の丸焼きがテーブル!

画像5

港の街のシュトラルズントは魚が豊富でステファンの親は魚が大好きなので地下室で魚の燻製を本格的にやっている。

その鯉は本当に美味しい!ワインと一緒に楽しく頂いた。

家族のクリスマスに他人の僕が邪魔していいのかと戸惑い気味だったがドイツなどではそんなのお構いなしのようだ。

一人でいる人は友人は招いたり子供の恋人なども招いたりする。

美味しい夕食を頂いたら今度はデザートだ。。

画像10

まるごとのケーキがドーンとテーブルに出てきた。これももちろん手作りだ。ドイツでは当たり前のように女性がケーキを焼く!

このクリスマスのために直径30cmのケーキを3種類も作っている。

お腹いっぱいだしボリューム満点のケーキは一つで十分。。

だけでも男性陣ステファンも父親もバクバク食べる!あっという間にケーキが消えた。。

24日の夜は終わり。。25日の朝が来る。。

「ガンガンガンガン!!」

2階で寝ていた僕の頭がかち割るくらいのすごい音が1階から響いてきた。。

「一体どういうことだ??」

「フリューシュトゥック!!」(朝食)

と声が飛んでくる。。

朝の7時くらいだろうか。。

リビングに行くと朝食がテーブルの上に準備されている。

そこにいたのはステファンのお父さんで笑い声が印象的な人!

笑方は「ガッはっっはっは!!」

朝食の準備はいつもお父さんがするみたいだ。。

みんなぞろぞろ起きてくる。。お母さんも起きてくる。。一人でお父さんが準備してくれてたんだ。。すごい。。

「でもあの金属を叩いたような大きな音は何だったんだ!??」

ドイツ軍で使われていた「目覚まし道具」のようだ。

「まじか。。。」

近所にまで響く大音量!

鉄をトンカチで叩くような音だ。。あんな頭を貫通するような音、そしてあの目覚ましはあの時以来ない。。衝撃的だ。。。

25日の朝食後、10時にはデザートタイム!ここにもケーキとコーヒー!

そして散歩!街や湖を散歩する。。店などはやっていなくてただお腹を消費するための散歩のようだ。湖には散歩をしている人々であふれていた。。

お昼は昨日の夕食の残り物。。そして3時もケーキとコーヒー!

そして夕食は鴨の丸焼き!!

画像4

ドイツのクリスマスは鴨を食べるようだ。とても美味しくて今夜も楽しくワイワイ楽しんだ。

そしてまたケーキ。。もう昨日から食べっぱなしだしお腹いっぱいだし。。苦しい。。

それでも家族やステファン、お父さんはバンバン食べる!恐ろしい。。どこにこの量が入っていくのだろうか。。

そして25日のメインイベントはクリスマスプレゼントだ!

あのクリスマスツリーの下にあるたくさんのプレゼントを開ける時がこの25日の夜なのだ。

画像7

お母さんがクリスマスツリーの下から一つずつ取り出し、その袋に書いてある名前を読み上げる。

「はい、これパパ!」「ママからよ!」

お父さんがプレゼントを開ける。。中身は靴下!

シンプル!! 

ステファンにもお父さんからプレゼント。。本!!

シンプル!!

妹にもお父さんから。。そして僕にもみんなから用意されていた。。

クリスマスプレゼントは本当にシンプルだけどもみんな一つ一つその人のために買い物をしてそして自分で一つずつラッピングする。

お父さんからお母さんへのプレゼントの一つで

箱を男性用の下着の箱を使って中身に女性用のバックを入れていたりもしていた。包装紙を取ってそれを見た時のお母さんの顔!!そして箱を開けたら女性用のバックが入っていた時に笑顔と笑い声。。いいなって思った。

そんなサプライズも素敵だった。一つ一つ何でそれをプレゼントするかも買った本人は知っている。。だからクリスマス前とかではなく1年かけてプレゼントを準備していたりもする。。

その男性下着用の箱を使ったのもお父さんがクリスマスに使えると思って取って置いたものだろう。。

ステファン家のプレゼントは。。

一人それぞれその相手に3つぐらいずつプレゼントを用意する。

つまりお父さんはお母さんに3つ、妹に3つ、ステファンに3つと9個準備する。そしてそれがお母さん、妹、ステファンも同じように準備するのでクリスマスツリーの下には合計36個のプレゼント。そして親戚などからもプレゼントがやってきたりするとものすごい量になる。

そのほかにクリスマスカードなども日本の年賀状のように送り合う。

僕のためにもステファンの家族は1〜2つずつ準備してくれた。僕は全く知らないので何も準備がなかったのが悲しかったがそのおもてなしがとても嬉しかった。

僕が好きなワインや本、ワインスタンドなど、きっとステファンに聞いて準備してくれたんだろうと思う。

プレゼントを一つ一つラッピングしてそれを開ける楽しみがある。

中身は本当に高価なものとかではなく、その人のために購入して自分でラッピングすることに意味がある。

そんなプレゼントが僕は大好きになった。。

プレゼント渡しだけでも1時間以上!みんなでワイワイしながらテーブルの周りはラッピングの袋だらけ。。

でもこんなに楽しいんだ。。


いたずら好きのお父さんの笑い声「ガッっはっっはっは!」もずっと聞こえていた。。

画像8

その後はサイコロゲームなど一緒にして25日の夜は終わり。。

そして26日の朝!


「ガンガンガンガン!!」

やっぱり。。。


起きると同じようにお父さんの朝食!朝から結構手の込んだ朝食を作ってくれている。本当に感謝だしすごいと思った。。


でもこの起こし方は慣れない。。。頭がかち割れる。。。笑

まるで耳横で鉄道のレールをトンカチで思いっきり叩いているような音だ。。


今日はお昼にいとこの家族にステファン家族とお邪魔した。

そこでランチ!!そこでもワインや鴨を頂いて3時にはケーキ!!

画像9

そして夕方は25日の残りものを頂いて電車に乗ってベルリンへ。。。

僕は今までにここまで苦しい3日間を体験したことがない。。


とにかく食べる食べるの3日間。。

初めてで緊張とで言われるまま。。。

とにかく食べる。。


これがドイツのクリスマスのようだ。

とにかく食べる。。食べる。。。食べる。。

でも楽しい!


それから次の年、また次の年とベルリンにいた4年間は毎年ステファンの家族と一緒にクリスマスを過ごしました。


プレゼントも準備して、食べる量もセーブ!

準備するプレゼントも12個!ステファンの家族は何が好きなのん??

でも準備も買い物も好きになる。。そして自分でラッピングすることが。。。

2年目以降は僕が用意したプレゼントもクリスマスツリーの下に並んだ。。


一つの流れがわかればもう大丈夫。。

懐かしいクリスマス。。


世界のいいところクリスマスを日本でもシェアできたらいいと思います。








この記事が参加している募集

#休日のすごし方

54,026件

全国を愛犬と旅しながら地域の習慣や食などをそこにいる人には気づかない素敵な文化などを伝えてより良い楽しい生活になったらいいなと思います。こんな美味しい食べ物や習慣、生活に気付いたらシェアできたらと思います。私たちが知らない素敵な日本を世界にも伝えたいと思います。