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女一人旅 世界遺産・国宝 姫路城を訪れ、ドーミーイン泊


ひとつ前の記事の、数行日記

の最後「また 遊びにおいで」で書いたように、犬のココが長男のもとへ帰り静まりかえった我が家。加えて末っ子が 2週間、泊まりがけの新人研修で不在。


「お母さん、ペット(のように可愛いという意味でしょう)の俺がいなくなっても大丈夫?(笑)」と、いわれてしまった。
 (子供の方はもう親離れしてる)

手持ち無沙汰になった わたしは、一人旅に出掛けた。前から行こうと思っていた姫路城へ。


大きい。重機もないのに、どうやって作ったのか


実をいうと、平成の修理(6年かかったという)が終わった2015年、話題の城を夫と末っ子は見に行っている。

その時わたしも誘われたのだけど、当時は全く城に興味がなかったのと、夫が居ない時は晩御飯作り手抜き出来るしな…という気持ちがあって行かなかった。

帰ってきた二人から、城の見事さ・美味しいもの食べたりと楽しそうな様子を聞いて、失敗したなぁと思ったのだった。

その後TVで城の特番などを見るようになった わたしは、姫路城が日本で一番人気のある城らしいことがわかると、行きたくてたまらない。




今回、夫に「姫路城 泊まりで行こうと思う」というと、「いいね、行っておいでよ」。自分のことは自分で出来る人なので心配はいらない。

 
さらにいうと、わたしの一人旅はこれで2度目。去年、リストラで退職した翌月に金沢へ行ったのだ。自分のペースで行ける女一人旅は満足度が高かった。これに味をしめたのもある。


今、中高年女性に一人旅は人気があるという。大いに共感する。わたしも、機会を作ってこれからも行ってみたいと思う。


東京発8:48のぞみ 姫路まで約3時間 わくわく


さて、白鷺城と言われる美しい姫路城。
桜は満開(4月11日時点では散り始め)だったけど、インバウンドの凄い人出だ。日本人なんて2割位しかいないのではないか。あとはみな外国人である。

とにかく広大。城だけでなく、視界いっぱいに残っている城郭に長い石垣も圧巻。

大天守もそう。400年前にこんな巨大木造建築物が作られたのも驚きだし、見どころがたくさん。城主の池田輝政が美しい城を作らせただけあって、四連の天守からなる巨大な城はどの方角から見ても見事である。

  
屋根ひとつとっても、”唐破風造り”と、”千鳥破風”を組み合わせた複雑な形状は、角度や形も計算されていてデザイン性に優れている。

大天守。曲線の屋根は唐破風、三角形が千鳥破風


敵の攻撃を防ぐための仕掛けも随所にあるし、天守まで辿り着くのは至難のわざだったろう。登ったり下ったりトリックがあったり、とにかく長い距離を行かねばならないのだ。攻め入る前に討たれてしまう。

だがこの城、一度も戦いをしたことのない不戦の城なのである。あんなに戦いを意識した作りなのに。歴史とは面白いものである。



ところで、こんなに美しい城だけど、存続の危機に陥ったときが大きく2度あったという。

一つは、明治時代になって武士の世が終わったとき、取り壊しの危機を迎える城が続出した。この頃、城を文化財として残そうと考える人たちが現れ、城を守る運動が起こる。

結果、取り壊しを逃れ助かったのだ。
(名古屋城、松本城、彦根城などもそう)

もう一つは、戦争。太平洋戦争中、姫路の街は2度の空襲で焦土となったが、城は奇跡的に無事だったのだ。

焼け残った城は、どんなにか姫路の人達の
心の支えになったことだろう。



2度のピンチを乗り越え、昭和・平成と大改修が行われ美しく蘇った姫路城。青空に映えるその姿は、水から舞い立つ白鷺(シラサギ)に例えられ、別名 “ 白鷺城 “ といわれる。

白く輝き、威風堂々と そびえる姿を
これからも わたしたちに見続けさせて欲しい。

【番外編】に続く



4月17日 公式マガジンに追加されました

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