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これで大丈夫!医学部学士編入試験で大学教授へ推薦書執筆を依頼する方法

半年間の勉強で医学部学士編入試験で国立大学から合格をもらいましたまりめっこです。
今回は、医学部学士編入試験において多くの学校で求められる「大学時代に指導してもらった教授からの推薦書執筆の依頼方法」についてご紹介します。
社会人で受験する方は、教授と連絡をとるのも久しぶりだったり、中には自分のこと覚えてないんじゃないかな?と思ったりする方もいると思います。失礼のないように執筆を依頼するために、実際に私が行っていた方法をご紹介いたします。


推薦書の重要性

私が予備校や合格者から聞いた上で認識している推薦書の位置づけは下記の通りです。※常識的な内容が書いてある推薦書であることが前提です。

  • 推薦者に確認の連絡が行くことはまずない(受験者が200名とかいる中で1名1名にそんなことしているほど大学側も暇じゃない)

  • 合否にはほぼ関係ない(加点の可能性はゼロじゃないけど、みんなそれぞれ良いことが書いてある中で加点しにくいことが想定される)

  • 基本的には「推薦書を書いてもらえる人=トラブルメーカー・問題児ではない」ことを証明するもので、そのレベルの位置づけ

  • 面接で推薦書について言及されたケースは過去にある(基本的にはポジティブな言及、推薦書に変なことが書いてあればネガティブもあるかも?)

依頼のタイミング

受験を考え始めた一番早いタイミングでコンタクトを取りましょう。早すぎて困ることは何もありません。逆に遅いと、最悪のケースでは間に合わなかったり、先生に失礼だったりするので、要注意です。
私は昨年末に受験を決意し、翌年3月ごろにファーストコンタクトを取りました。これは周りと比較すれば遅いタイミングなのかもしれません。ちなみに、その頃には岡山大学・東京医科歯科大学などでは募集要項が出ていた記憶です。依頼はスムーズな流れで進んでいき、4月頭には前半校の推薦書が手元にある状態だったと思います。最初の出願は4月末の大分大学だったので、余裕を持って準備できました。

依頼方法

私は学生時代から先生とはメールで連絡を取ることが多かったので、まずメールで連絡を取りました。
教授との関係性によりますが、私の場合はメールの文章は下記のような感じで送りました。こちらは依頼する側なので丁寧に越したことはないです。

xx先生

ご無沙汰しております。20xx年に卒業いたしましたxxxxです。
突然のご連絡で大変恐縮なのですが、
実は卒業後、仕事をしている中で医師の道へ進みたいと思い、今年(来年)医学部を受験しようと考えております。つきましては、大変お手数なのですが、出願の際に提出する推薦書のご執筆を先生にお願いしたくご連絡いたしました。
ご依頼内容の詳細も本メールにワードファイルとして添付いたしましたので、ご検討の際にお役立ていただけましたら幸いです。

大変お手数おかけいたしますが、
何卒ご検討およびご返信のほどよろしくお願いいたします。

20xx年度卒業生
xxxx

+添付ファイル

ここでのポイントは依頼する際に、依頼内容をワードでまとめた添付ファイルと一緒に送ることです。多くの先生は「医学部の推薦書を書いてもらえますか?」と突然頼まれても、医学部の推薦書がどのような内容なのか、どのくらい大変なのかなどわからず、簡単にOKと言いにくいと思います。
そう思いましたので、私は一緒に下記のような内容を書いたワードファイルを添付しました。

【医学部受験の概要】
・受験形態:国立大学の学士編入(2年次)試験
・受験予定校:A大学、B大学、C大学

【推薦書のご依頼について】
・提出予定:A大学は4月後半、B大学は5月頭、C大学は8月頭
※推薦書には大学など所属先の印は不要です。

【推薦書に書いていただきたい内容】
・先生の当時のお役職、私との関係性
・学業、研究内容
・人格、性行
・医師としての適性

【経歴・自分で認識している強み】
・学業・研究内容:卒業論文は「xxxxx」について執筆しました。大学のGPAはxxでした。
・人格・性行:〜の性格であると認識しております。
・医師としての適性:〜の点で医師に適性があると考えております。

【志望動機】
・志望理由:〜という理由で医師を志しました。
・医師として実現したいこと:〜を実現したいと思っています。

【推薦書のフォーマット】
※過去の募集要項に載っていたフォーマットを添付しました。
・A大学
・B大学
・C大学

ここまで情報を共有しておけば、推薦書の執筆に対してイメージが湧くと思いますし、何を書けばいいかも大体先生の方で想像できると思います。私の場合は、先生が私のことをしっかり覚えててくださったので話は早かったですが、もし年月が経っているなどの事情で忘れられていたとしても、これで書く内容を先生はまとめられるはずです。
これは最大限情報量を多く入れたパターンなので、ここから必要だと思うのものだけを取捨選択して共有してみてください。

実際のやりとりの流れ

上記のようなメールを送ってみたところ、先生からお返事をいただくことができました。私の場合、先生はすでに引退されて、現在は遠方に住んでいらっしゃることが判明しました。したがって実物のやりとりは郵送で行いました。
送るのにもレターパックを使いましたが、出願のたびに購入すると地味な出費が痛いと思ったので、時期的に複数の大学をまとめられそうな場合はまとめていました。
先生に推薦書を執筆してもらうために送った材料は下記の通りです。

・ご挨拶の手紙
・最初のメールで添付したファイルを印刷した紙
・各大学の募集要項を印刷した紙
・A4サイズに印刷した推薦書(大分大学は取り寄せた募集要項に入っていた推薦書原本)
・長形3号の白い封筒
・返信用レターパック(自分の住所も書いておく)

先生にご負担のないように、お手間を取らせないように依頼することを意識していたので、できる限りのものを予備分も含めてこちらで用意しました。必要箇所に付箋を貼って注意書きをつけて、先生が迷うことのないように注意していました。
私の場合は、こちらから上述のものを郵送してから1週間以内では先生が返信してくれました。手書きの推薦書を指定してくる大学もあった中で先生は迅速に対応してくださり、出願準備や勉強で忙殺されている側としては大変ありがたかったです。
執筆いただいた際や合格した際には、一応お菓子を先生にお渡ししました。大したものではないのですが、感謝の気持ちを表したかったので送ってみました。

大変だったこと

私の場合は、先生がすでに引退されていて、肩書きが「名誉教授」となっており、役職や勤務先もない状態でした。
大学の推薦書では、推薦者の役職や勤務先を書く欄があったのですが、ここをどう埋めたら良いかわかりませんでした。なので、1校1校の医学部医学科の担当窓口に電話をして、それぞれのフォーマットの不明箇所の書き方を聞きました。ほとんどの大学では問題なく教えてもらえたので、それに基づいて推薦書の原本に付箋で指示を書いて教授の手元に送りました。
とある大学では、質問内容に答えてもらえなかったり、「それでいいんじゃないですか?」と言われたり(いや、こちらがあなたに聞いてるんですが・・・笑)、かなり無愛想な対応をされて不要なストレスが溜まりました。こちらは悪いことを全くしていないので、これは合否には影響が出ないと分かっていますが、大学側と受験生という構図を考えると嫌な緊張がありますよね。私はなんとか「これも受験の試練の1つだ!」「心優しい医者になるための訓練だ!」と言い聞かせて耐えました。

最後に伝えたいこと

多くの方にとって推薦書の依頼をすることは初めてなのではないかと思います。私はそうでした。なので、どこまで自分で準備したらいいのか、どうしたら失礼がないかなど、すごく心配でした。「推薦書 依頼方法」なんてGoogleで検索したりもしました。
そんな風に困っている方がいましたら、実際に問題なくスムーズに依頼できた過去の受験者が書いた本記事がお役に立てていましたら幸いです!もちろんお世話になった教授のおかげも大きいですが!

読んでくださり、ありがとうございました!何かありましたらぜひコメントで、感想(改善点なども含めて)もお待ちしております!

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