八月に恋する音楽
一年で最も恋が燃え上がる(であろう)季節、八月。今回は小洒落たJ-POPをフィーチャーしながら、「こんな風に恋が進めば… 」という恋物語を描いてみようと思います。
STUTS, BIM, RYO-Z “マジックアワー ”
1. 出会い
出会いはいつも偶然に等しく、難しい… ものですね。でも気負わずに、気の知れた仲間と「最近、やっぱ人恋しいんだよね〜。そっちはどう?」なんて飲みに行く所から始めるのがいいのではないでしょうか。
「UCC BLACK無糖」に自分の好きなお酒を組み合わせた新しい飲み方「ブラックボール」
を広めようという、リラクシンで面白い企画から生まれた素敵なコラボレーション。STUTS, BIM, RYO-Zというちょっと個性的な面々は、でもどこか力が抜けていて、とても良い空気感が伝わってきます。気負いがなくなった瞬間に、出会いはポロっと転がってくるのかもしれません。
一十三十一 “サマーブリーズ '86”
2. 恋は2人のもの
恋に落ちてしまえば、こちらのもの。恋する人間の脳ミソはチンパンジー以下の働きしかできません。そうとなれば、もう何かを恥じたり躊躇ったりしている場合ではありません。攻めて攻めて、もうこの身を焦がすのみ。大丈夫、八月の暑さがすべてを後押ししてくれます。甘いセリフの一つや二つ、堂々と吐いてみましょう。
その時気をつけなきゃいけないのは、恋はあくまで2人でつくるもの、ということ。独りよがりはノンノンですよ。一十三十一(ヒトミトイ)のこの歌のようにうまくデュエットしてハーモニーをつくり、譲ったり立てたりしながら、恋を盛り上げましょう。
atami “八月”
3. 転機
そしてやってくる転機。もともと3か月しかもたないチンパンジー脳は、夏の終わりとともにシラフに戻ってしまう… 。そうでなくとも、元々勢いに任せただけの叶わぬ恋だったのかもしれない。でもまだこの温かい感触と気持ちは、冷めずに宙をさまよっている。ハトリミホをフィーチャーしたatamiの名曲は、夜の海辺にそんな刹那の激情が渦巻いています。「この鮮やかさを、どう忘れればいい?」
SASUKE “J-POPは終わらない”
4. 顚末
「な〜んて想い、恋い焦がれてた青い時代もあったねえ。今じゃ無事結婚して子供も2人さ」「まぁ、母ちゃんは朝はイビキかいて寝たままで、帰ってくりゃコレ食べといてーとコンビニ弁当だけどね」と、いうことも無いことは無いでしょう(哀)
「せめて息子だけは… 」と踊って歌える16歳の天才トラックメーカー、SASUKEくんを眺め、「そうそうワシが若い頃はこういうのが流行っててな、え?リバイバル?そりゃ嬉しいねぇ。うんうん、ワシの分も夢を叶えておくれ」というのは書いていて虚しくなってきたのでこの辺で。
恋は遠い日の花火では、ありませんよ。
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