日本語使いは、アーティスト?
日本語使いは、皆アーティストの素養あるのでは!?という仮説が、ふと降りてきた。
よく言われる話だけれど、日本語は、ひらがな・カタカナ・漢字・ローマ字の4つの表記がある点で、ほかの言語に比べ変わっている。
同じ言葉でも、表記を変えるだけで受ける印象が大きく異なる。
ひらがなは、やさしくまあるく。時にちょっとおバカっぽい。
カタカナはクールで無機質。使いすぎるとかっこつけた感じになるのが玉に瑕。
漢字は簡潔で意味が分かりやすい。ただ、漢字だらけの文章はお堅く読みづらい。
ローマ字は、グローバルだったり、コミカルな感じを演出できる。ブランドロゴっぽくもなる。
はれ、ハレ、晴れ、HARE
さくら、サクラ、桜、SAKURA
とうきょう、トウキョウ、東京、TOKYO
ためしに並べてみたけれど、見える風景が全く違う。
日本語を意識的に操る人は、一つの言葉でも手が抜けない。
一語一語の表記の選択が、やがて一文の表情を決め、それが文章全体の情景を左右するから。
言葉を選ぶ作業は、絵の具を選ぶ作業に似ている。
一つの単語に複数の表記が存在する日本語は、ほかの言語に比べ、本当にたくさんの色を持っているのだろう。
その多彩な色で、私たちは日々何かを描いている。
文章をつくるとき、
「ここはひらがなかなー。うーん、これだとひらがなが多くなりすぎて幼稚な感じになるから、こっちは漢字で。」
なんて迷いながら言葉を選ぶことは、創作活動と言えるのかもしれない。
それがたとえ、LINEのメッセージであっても。
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