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会いたい人、もう会えない

今日は、女子会でした。

昼のみの女子会です。

メンバーは、リハビリ施設を卒業したメンバーで構成されています。

年2回ほどの女子会です。

日頃は連絡を特に取りあっていないので、女子会でそれぞれが近況報告をして盛り上がる感じです。

今日の女子会で衝撃的な話を聞きました。

それはリハビリ施設の職員の方の訃報です。

その方は、有償ボランティアの趣の職員さんでした。

アジフライの持病は、若年層で発症する人が多く、独身の方がほぼ。

結婚していても離婚をされたり、ましてや子供を持っている人は、すごく珍しい存在。

そんな訳で、結婚して子供がいると言うだけで、妬まれて、言論の攻撃を受ける事もあり、リハビリ施設では、日常の家族の話は出来ずに、ただ、相打ちをし、にこにこ参加をしているだけでした。

その為、リハビリ施設内では特に、プライベートで親しくしている人を作らず、さっぱりした関係を保つ日常でした。

そんな中、気持ちに寄り添ってくれたのが、その職員さんだったのです。

その職員さんは、リハビリ施設のお母さん的役割をしていたという人もいますが、アジフライにとっては、人生の先輩という立ち位置です。

持病を持つご高齢のその職員さんは、洋裁の経験もあり、センスも優れており、リハビリ施設でハンドメイドを手掛ける際の良き相談相手でした。

その職員さんとデザインの話をすると、とめどもなく良き発想が溢れる、魅力的な方でした。

その職員さんのおかげで、リハビリ施設でハンドメイドを思う存分楽しめたことは、忘れられない思い出です。

唯一、リハビリ施設で、息子福山の進路の相談や家族の事を話した人でもありました。

リハビリ施設を卒業してからも、その職員さんに会いたくて、何度か足を運んだこともあります。

しかし、コロナ禍で、リハビリ施設から遠のいて、そのあと、父親の介護などもあり、その職員さんとも疎遠となっていました。

持病の関係で文字が読めなくなり読書が出来なくなってだいぶ経った頃、この職員さんから本屋大賞の三浦しをんの『舟を編む』をお借りした時に、文字が読めるようになっている事に気づき、その職員さんとは、いろんな本を交換して読みました。

すごくバランスの取れた人間性を持ち合わせている人生の先輩です。

前に会いたいと思う人はいないなどと、noteに書きましたが、唯一会いたいと思ったのが、このお亡くなりになった職員さんだったことを訃報を聞いて気づかされました。

なんで、もっと会いに行かなかったんだろう。

有意義な日々をありがとう。

ご冥福をお祈りいたします。


いただいたサポートで美味しいものを食べて、次のnoteに活かします。