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サウナ人。

昨日、久しぶりに、
大垣サウナに行ったんです。

うろ覚えで恐縮なんですが、
1964年のオリンピックで、
フィンランドの選手用にサウナが
作られます。そして、
「サウナっていう文化あるらしいよ」
と日本人のなかで有名になりました。

その後。
とある夫婦が岐阜県大垣市に、
サウナ施設を作りました。
それが大垣サウナです。
54年前の話だそうです。

大垣サウナといえば、
114度の高温のドライサウナ。
14度の湧き水の水風呂が
有名です。あなたもご存じの
はずです。ご存じですよね。

他のサウナで14度の水風呂
に入ると、キンキンしてきて、
辛くて出てしまうんですが、
大垣サウナの水風呂は、
上質な冷たいシルクに包まれて
いるかのような、
そんな気持ちになります。
さすが湧き水。

あぁ、ずっと入っていられる。
あぁ。。
という文章になってしまう
感じです伝われ。

昔は、114度のサウナの
なかに、石板があって、
そこに「われらサウナ人」と
銘打たれたポエムがあった
らしいのです。

今までは、その石板が
破損していて、ずっと石板の
跡を見つめながら、サウナに
入っていました。

しかし、昨日、石板が新調
されていたのを発見します。
え!?幻の?!という感じです伝われ。


われらサウナ人。

サウナは自然を愛する人に
好まれている。

サウナには、
野趣があるような気がする。

サウナに入ると、
旅情を感ずる時もある。

なぜか、仕事のできる人に
好まれている。

サウナは、
明日を考える人に向いている。

サウナは、
人生を楽しむためにある。

しかし、サウナに入ったから
といって、いばる人は
ひとりもいない。

114度で真っ赤になった肌を
見ながら、石板を見ながら、
夕方のニュース番組をみながら、
もうそろそろかな、
もうそろそろ水風呂行っても
いいかな、だめかなぁ、
もう少しかなぁ。
でもいいよなぁ、いや、
もう少し、いや、今だっ。

という流れで水風呂へ。
かけ水をして、汗をながし、
水色の、タイル張りの
湧き水の水風呂へ。

湧き水が流れ出てくるそばにすわり、
湧き水に包まれ、
湧き水の音をきき、
からだが114度から14度の
100度差のギャップに
戸惑いながらも、それを受け入れて
いくのがわかります。
森の泉に
一人静かに入っているような、
そんな気持ちになります。

湧き水は、昔降った雨が、
山に染み込み、
地層の粘土層や岩盤層に
到達してそれ以上、下には
染み込めないよ、というときに、
横に流れていきます。
川のように上流から下流へ流れていき、
井戸や、地層が薄くなったところで、
上に湧き出すのです。
雨が、湧き水になるのに、
何年かかったのかわかりません。


何年もかかって水風呂に湧き出した
水を見ていると、感謝の気持ちに
まみれてきます。
水風呂の湧き水が全部感謝で
満たされていきます。
ありがたさに満たされている。
ありがたい。ありがたい。
ありがとう、ありがとう。

ざばーーーーーーーーん
鯨みたいな人が、水風呂に
ダイブしてきました。
ざぶざぶざぶざぶ
じゃぶじゃぶじゃぶじゃぶ
ぶくぶくぶく
鯨っていうより、
いのししかな。


わかる。
気持ちよすぎて、
周りへの配慮とかなくなるよね。
わかる。日頃それだけ
頑張ってるんだもんね、
仕事。わかるよ。
うん、いいよいいよ。
たくさん浴びな、
気持ちいいだろう。

そう、大垣サウナの水風呂は、
あまりの気持ちよさから、
鯨や、いのししを量産し、

そして、
菩薩も量産するのです。
確かに大垣サウナには、
仏頂面の方々がたくさんいます。
あれは、悟りなのです。

いまでこそ、
サウナーという言葉が
流通しておりますが、
ここ大垣サウナでは、
54年前から、
サウナ人という人々が、
この泉に癒されておったわけです。
書いてたら、また行きたくなっちまった。

もしサポートして頂けた暁には、 幸せな酒を買ってあなたの幸せを願って幸せに酒を飲みます。