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ただのはちみつみつばち好きのnote

はちみつがスキすぎて、養蜂箱とかがあると近寄ってしまう。そして養蜂箱に近寄る不審者を見つけると、養蜂箱を守りたくなるのは、養蜂家のごく当然の反応でありまして。


あんたなにしとんの。

あ、あの、これ、ミツバチの巣ですよね。

そうや。とったらいかんぞあんた。

いや、取らないです取らないです。まず刺されるの怖いですし。

何しとんのあんたこんなとこで。

いや、養蜂箱見えたので、養蜂されてるんだなぁ、と、思いまして。

なに、兄ちゃん、ミツバチ興味あんの?

ミツバチっていうか、ハチミツが好きなだけかもしれないです。でもミツバチも興味はあります。この箱、中に今いるんですか?

おるよ。冬場はもうほとんどじっとしとるけど。

へぇ、すごい。いつもここで養蜂してるんですか。

そうや、ここの前の畑うちのもんやでな。春は桜、スミレ。シロツメクサ。6月には栗。秋にはこの裏山の栃の木。いろいろ蜜を集めに行きよるよ。

へぇ、じゃあ広範囲ですね。

そう、その代わり冬は飛べん。ほれ、入り口の下のところ見てみ。

養蜂箱の蜂の出入り口の下に、何匹か死んだ蜂が転がっている。まだほんの少し動いているものもいるけれど、もう死ぬのは目に見えている動きをしている。

その子達は、この冬で寿命なんよ。だいたい3ヶ月とかで、入れ替わるんかなぁ、この子達は。働きものやけども、寒さには弱いよね。

あらま、なんか可哀想ですねぇ。

俺ら人間も一緒。年数が違うだけ。この子達はセイヨウミツバチ。あんた、ニホンミツバチ知っとるね?

あ、知ってますよ、小さい黒っぽいミツバチですよね。

そうそうそうそう。よう知っとるね、あの子達はね、一年中ゆーーーくり、じーーーくり働くのよ。自分たちの食べるぶんだけ集めて、あとはぼーーーっとしとる。養蜂家にとってはセイヨウミツバチのほうが働いてくれるもんで、都合がいいんよ。ニホンミツバチは、あんまり働かんけど、じっくり時間かけて集めとる分、一年中の日本に咲く花すべての蜜が入っとる。だから量も少ないし、値段も高い、でも、味はピカイチやね。

へぇ。なるほど、だから高いのかぁ。

このね、一番端っこの箱がね、おおもとの箱。ここから、分蜂言うてね、どんどん新しい女王蜂と、子分たちが巣立ってくわけ。この箱が2番目、そいでこれが3、4、5。

あっ知ってます!ミツバチの大移動のやつですね、なんかミツバチ玉?塊になって、木の枝とかに仮宿泊するやつですね。

そうそう。詳しいね。なに、興味あんの?やっぱり。

まあ、あるんでしょうねぇ、多分。好きな方だと思いますよ。

じゃあ採蜜のとき、呼んだろか。

えっ いいんですか?

あん、いいよ。

えっやった!嬉しい!


ということで、はちみつ取りに今年は参加するのです。みつろうクリーム作りたい。

もしサポートして頂けた暁には、 幸せな酒を買ってあなたの幸せを願って幸せに酒を飲みます。