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【52歳から自分らしく生きるために】会社の悩みよりも難しい反抗期の高校生を持つ親の悩みについて

アラフィフ責任世代のあなたへ、

あなたはどんな日曜日を過ごしていますか?

私は、昨夜から今日に掛けて、
仕事ではないことで悶々としています。

親の心子知らず

その原因は、我が家の高校生の娘のことです。

日頃会社で仕事の悩みを抱えているあなた。
家庭に帰れば、子供のお父さんまたはお母さんだったりもします。

会社の悩みもかなり辛いですが、極端な話、会社は嫌だったら辞めるという選択肢もあります。

ですが、子供との関係は、縁を切ればいいなどと簡単には行きませんよね?

あなたの家庭には、思春期真っ只中のお子さんはいらっしゃいますか?

我が家には娘が二人います。
長女は大学生。
次女が高校生です。

長女については、これまでほとんど反抗期らしきものがなく、
のほほんと穏やかに成長しました。
ちょっと天然なところがありますが(笑)

一方、次女は長女と全く逆の性格です。
幼少の頃からいつも親を困らせることをしては叱られ、

まるで生まれた時から反抗期。
という感じの頑固で気の強い性格です。

小さな頃からいつも自己主張が強く、
親の言うことを聞いたそばからすぐに忘れてしまう。

そんな次女の姿を見て、長女はいつも
「〇〇は、いつになったらおりこうさんになるの?」

と言っていたものでした。

妻は、
「幼稚園に入ったらおりこうさんになるよ。」

「小学生になったらおりこうさんになるよ。」

「中学生になったら少しは変わるんじゃない?」

と、言い続けて、私ともども、そうなることを願ってきました。

ですが、

高校生になっても、家族が望んでいるような状態にはなっていません。

それどころか、高校生生活に馴染んでいくに従い、
周囲の仲良しの友達に流され、
親からすると、

「このままで行ったらちょっとマズイんじゃないの?」

と思うような状態になってきています。

本人は、将来大学に進学したい、と言っています。
ですが、親の目から見ると、正直なところ、とても大学に行きたい人とは思えないような状態です。

部活から帰ってくれば即スマホでゲームに興じ、
親が寝静まってからも夜遅くまでSNSで友達とおしゃべりをしたり。

こんな生活ですから、当然、翌朝は寝不足で、
起きるのは通学時間ギリギリ。
妻にたたき起こされてしぶしぶ起きてくるような状態です。

あなたのご家庭のお子さんは、そんな状態ではないですか?

悪い所ばかりを列挙してしまいましたが、その一方、次女は、素直で心優しいところもあり、
親の事を気遣ってくれたり、気が利くことをしてくれる場合もあります。

しかし、両親(特に母親)としては、
子供の将来の事を想うと、

社会に出てから苦労しないように、今の内にこういうことを教えておかなければ。

という心配から、
口が酸っぱくなるほど言っても、親の言う通りにならない次女の姿を見ると、

どうしても感情的になり、怒りの感情が爆発して、
本心とは裏腹に、辛辣な言葉を吐き捨ててしまうことがあります。

自分の課題と他者の課題を分離する

私は妻のそんな様子や、それに激しく反抗する次女の姿を傍目に見て

どちらの気持ちも理解できるものの、
なかなか双方が納得できる議論の落としどころを示すことが出来ずにいます。

この膠着状態から、私は、「嫌われる勇気」という本の、こんな一節を思い出しました。

勉強することは子どもの課題です。そこに対して親が「勉強しなさい」と命じるのは、他社の課題に対して、いわば土足で踏み込むような行為です。これでは衝突を避けることはできないでしょう。
われわれは「これは誰の課題なのか?」という視点から、自分の課題と他者の課題とを分離していく必要があるのです。

(中略)
たしかに世の親たちは、頻繁に「あなたのためを思って」という言葉を使います。しかし、親たちは明らかに自分の目的 ー それは世間体や見栄かもしれませんし、支配欲かもしれません ー を満たすために動いています。
つまり、「あなたのため」ではなく「わたしのため」であり、その欺瞞を察知するからこそ、子供は反発するのです。

岸見一郎、古賀史健「嫌われる勇気」より

子どもがなにをしているのか知った上で、見守ること。勉強についていえば、それが本人の課題であることを伝え、もしも本人が勉強したいと思ったときはいつでも援助する用意があることを伝えておく。けれども、子どもの課題に土足で踏み込むことはしない。頼まれもしないのに、あれこれ口出してはいけないのです。

岸見一郎、古賀史健「嫌われる勇気」より

なるほど、親の立場からすると、なかなかドキッとさせられる言葉ではないでしょうか?

感情的にならず、冷静に話し合いを

「こんなことは理想論だ!」

「我が家の場合は、こんなに物事が簡単に割り切れる状況ではない。」

という反論もあるかもしれません。

妻も、

「理屈では分かっていても、毎日、目の前の次女の様子を見ていると、沸き上がる怒りの感情をどうしても抑えることができない。」

と言います。

しかしながら、私まで妻と同じ調子で、
感情的になって次女の至らない点にダメ出ししてしまっては、

次女は親を信頼することが出来なくなってしまう。

そんな風に思いました。

せめてこの本を読んだ人間として、
次女と妻の気持ちの双方に寄り添って、

次女と私達両親の信頼関係が良い方向に向かうように
時間を掛けて話をしてみようと思います。


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