【平和ビジネスへの道】#12 LOOP
こんばんは!かほりです。
今日は、総裁が決定しましたね。半沢直樹の放送とも時期が重なって、政治や大人の世界って一筋縄ではいかないんだなあ、という話で盛り上がっていました。
さて、本日はアメリカで生まれたLOOPというサービスについてご紹介します。
■抱えている問題
使い捨てプラスチックをはじめとし、環境を破壊するごみ問題の対処が各国で課題となっている。
少しずつ規制はされているものの、一度便利になった生活から人々はなかなか抜け出すことができない…。
■着眼点
牛乳瓶の回収サービスのように、容器を消費者側ではなく、メーカー側に属するものに変えることができないか?
■解決策
新しいショッピングシステム、LOOPを生み出した。
・繰り返し利用可能な耐久性の高い容器を各メーカーと共同開発
・オンラインでの注文・配達に対応
・使用後は自宅から容器を無料で回収・洗浄
・商品を補充した上で、再度自宅に配達
LOOPは、使い捨ての容器を10円で作るのではなく、何度も使用可能な耐久性ある容器を50円で作り、ユーザーが洗う・捨てる手間も省くことで、利便性の高いサービスを実現している。
LOOPの良いところは、ごみ問題に立ち向かうために、1人や1社の力ではどうにもならないということに目をつけ、消費財メーカーだけではなく物流業や倉庫業、リサイクル加工業者、容器メーカーを巻き込んでパートナーシップを作り出し、それぞれに新たなビジネスチャンスを作り出したこと。
ユーザーがLOOPを使用する一番の理由は、エコだから…ではなく、便利さや容器のデザイン・機能性が優れているから。
エコというモチベーションではなく、より自分本位な理由で活用されていることがカスタマーエクスペリエンス向上につながるため、参画するスポンサー企業も増加している。
■結果
「捨てるという概念を捨てよう」という理念で、世界21ヵ国200社以上の企業と手を組み、サーキュラーエコノミーの仕組み作りに取り組んでいる。
日本でも、2020年より導入予定で既に13社の参画が決定。現在各社と共同で容器の開発を行っている。
エコという価値は、人間の本来もつ欲求ニーズからは外れるものです。LOOPがいいな、と思うのは、便利・おしゃれ・楽ちん(そしてエコ)くらいのバランス感覚を保ってやっているところかな、と思います。
LOOPのサービスは、日本人の考え方や古くからの暮らしに合ってるという意見もあります。地方の高齢者が増える日本で、流通面も抑えているのは強みだと思うので、今後の動きに期待ですね。
高齢者にとっては、オンラインオーダーが若干ネックかな…。笑
ちなみに、高齢者の買い物事情という話でいくと、徳島県発祥のとくし丸というサービスがすごいんです。移動型スーパーとして、スーパーまで遠く、運転もできない高齢者の方々の生活を支えるインフラとして大活躍。全国にどんどん広がっています。
LOOPが広がるかどうか、はこういったところまでニーズをくみ取り、流通網やサービスを広げることができるかどうかにかかってるのかもな、なんて思います。
それでは、今日はこの辺で。
Peace!
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