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美しい言葉が溢れていて何度も読み返してしまう本。

以前、他のブログで投稿した内容ではありますが、私にはとても好きな作家さんがいます。

大学生のころ、「好きな作家は?」と聞かれたら、間髪入れずに
太宰治と三島由紀夫!」
と、そう答えていましたが、今聞かれたら、
ジョン・キムさん」と答えます。


元慶應義塾大学特任准教授で、主な著書に『媚びない人生』『断言しよう、人生は変えられるのだ。』があります。

ジョン・キム『媚びない人生』


ジョン・キムさんの著書には、心の琴線に触れる、美しい言葉の数々が溢れていて、どの本も大好き。

韓国出身の作家さんですが、日本語を母国語とする日本人以上に表現力が豊か。こんなに美しい日本語を操れる人は他にいないのではないかと思うくらい言葉が美しいんです。

人生の岐路に立ったときや、迷ったとき、人間関係で悩んだときにいつも読み返しています。

最近またそのいくつかを読み返してみたのですが、その中で、私の好きな言葉や内容を少し引用させて頂きますね。

愛するということは、個体としての二人の男女が液体化し、一つに融合していく過程です。片方だけが液体になっても(=恋に落ちても)、もう片方が個体のまま(=恋に落ちない)であれば、片方がもう片方を包み込むだけに留まるため、真の融合現象は見られないもの。

ジョン・キム『来世でも読みたい恋愛論』

幸せは目的地にあると思うと、その道程は苦しく、目的地に到達したときにしか幸せは感じられなくなる。
しかし、幸せを、目的地にたどり着こうと努力する自分自身の姿の中で発見できるようになると
ずっと幸せを感じることができる。

ジョン・キム『真夜中の幸福論』

人間の年齢と成熟度は必ずしも比例しない。
生きてきた時間がどんなに長くても
その人が価値ある時間を過ごしてこなかったとすればそれはこの世に物理的に存在した時間が長かっただけ。
運命に翻弄される時間が長かっただけに過ぎない。

ジョン・キム『真夜中の幸福論』

あなたのまわりには、あなたが与えたものを、あなたに与える人が集まる。愛情を与えたのなら、愛情を与えてくれる人が集まり、憎しみを与えたのなら、憎しみを与える人が集まる。人間関係はそれくらいシンプルなものである。あなたから生み出された波動は、あなたに戻ってくるのである。だから、受け取りたいものがあれば、先に与えれば良い。そういう貸しを作り、それに喜びを感じられれば、未来の信頼や幸せの貯金がどんどん増えていくはずである。

ジョン・キム『心に従う勇者になれ』

不幸の特徴として、自分が気づこうとしなくても否応なく感じさせるところがある。しかし幸福は、こちらが気づこうと努力しないと感じることのできないものである。たとえば、親しい人が亡くなったとき、当たり前のように過ごしてきた何気ない日々が、もう後戻りのできない夢のような幸福であったと思えてくる。それは「いつか」必ず訪れる。

そして、その「いつか」は誰にもわからず、たとえそれが明日であっても、まったく不思議ではない。それが人生の残酷なところだ。

幸福は目指すものではなくて、「今自分が手にしているもの」に気づき、それに感謝の気持ちを抱いた瞬間に訪れるものであることを忘れないことだ。

ジョン・キム『心に従う勇者になれ』


読むたびに新しい学びがあり、読むたびに美しい言葉に魅了されます。どの著書も全部おすすめ。ぜひ一度手に取ってみてほしいです。

ここまで、読んで頂いて本当にありがとうございました♡

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