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王道の(?)添付ファイル付き、「0022夜 迷惑メール考 その3」

さて、迷惑メールと言えば、やっぱり添付ファイル付きですね。今夜は添付ファイルについて考えます。

添付ファイルが付いていたら開(あ)けますか?

どうも周りの人を見ていると、添付ファイルを無条件にダブルクリックしている人が少なからずいるようで、びっくりです。参考までに筆者のだいたいのプロセスを紹介します。
1. 新規メールの送信者、題名を確認する。
2. 上記1.で添付ファイルがついていれば気がつく。
3. 上記1.と2.で必要と思われるメールは本文を先に読む。
4. 上記1.と2.で迷惑メールと思われるメールは「迷惑メール」として処理する。
5. 必要と思われるメールの本文を読んで、添付ファイルも参照する必要があると判断した場合、または添付ファイルに興味を持った場合は添付ファイルの拡張子を確認する。
6. 添付ファイルの種類(拡張子で判断)と、送信者、題名、本文内容と矛盾がないか確認して問題がなさそうなら、添付ファイルをダウンロードする。
7. ダウンロードした添付ファイルをウイルスチェック後に開く
あ、うそを書きました? ウイルスチェックは、WEBメール上でできてしまうので少しだけズルしています。
zip、lzh等の圧縮ファイルが添付されている場合は特に必然性確認を怠らないようにして、ウイルスチェックを必ずしますが、最近は圧縮ファイルを送るのは流行らなくなりましたね。

拡張子は真面目に(愚直に)チェックしましょうね

さて、ファイルの種類(ワードなのか、エクセルなのか、画像ファイルなのか、圧縮ファイルなのか、プログラムファイルなのか等)は、拡張子を表示させて確認するのが基本です。アイコンで表示されるので必要ではないという考え方には筆者はなりません。
「開けない」と困っている人は、「0001夜 ダブルクリック禁止!」を読んでみてください。
添付ファイルでのやり取りで期待されるのは何でしょうか?
まず画像ファイルあたりが利用機会が多く比較的安全なものですね。代表的な拡張子は.jpg(稀に.jpeg)。.pngやgifもあるかもです。
次に何らかの文書ですが、これはPDFで送るべきもののことが多いです。(.pdf)
現実的にはWord(.docxか.doc)やExcel(.xlsxか.xls)を添付して送る、添付されたものを受け取ることが多いと思いますが留意点がいろいろありますので後述します。
テキストファイル(.txt)が添付されることも稀に見たことがあります。いやいや、メールの本文がテキストじゃないの?と突っ込みたくなりましたが、もしかすると1行の文字数の制限を超えたかったのかもしれません。そう言えば.emlも本質はテキストですよねぇ。HTMLメールも.htmlを添付扱いにしていることがあるような気がします。

コンピュータウイルスの添付ファイルを警戒する

さて、迷惑メールの一丁目一番地? コンピュータウイルスが添付ファイルで送られてくることはあるでしょうか。筆者のメールボックスの迷惑メールのところを見てみると、添付ファイル型の迷惑メールはありませんでした。昨夜「0021夜  迷惑メール考  その2」で書いたリンク型ばかりのようです。もしかすると、個々のユーザのメールボックに届く前に、プロバイダ側でブロックしてくれているかもしれません。
しかし、今後も念の為、ウイルスが直接添付されている場合にも警戒する必要はあると思いますので書いてみます。
コンピュータウイルスはプログラムファイルですので、拡張子.exeが要注意。仕事やプライベートでこれらを送る必然性はまずないと思います。.exeを圧縮ファイルにくるんでいると更に怪しいですね。ただし、これらの直接的なコンピュータウイルスは「見え見え」なので、実際はあまり流行っていないのでしょう。
一方で、WordやExcelのマクロ機能を利用したマクロウイルスは、根強いようです。マクロ機能は、プログラムだからです。そしてWordやExcelという文書ファイルに埋め込むことができるからですね。マクロウイルスについては検索すると注意点など調べることができるでしょう。

Word、Excelなどをファイル添付するときの留意点

マクロウイルスを仕込んだ迷惑メールと疑われないようにするには、発信する場合は必然性を考えて利用することですね。その他の、WordやExcelを添付する場合の留意点を書いてみます。
ひとつは、「WordやExcelは受信者が利用できるのかどうか」ということです。確かに圧倒的なシェアを誇るアプリケーションですが、筆者のようなアンチマイクロソフトの人もいます。あるいは経済的な理由で格安互換ソフトウェアやフリーソフトウェアを使っている人もいます。
文書を送る場合、編集を必要としない「完成版」を送るのであれば、やはりPDF化すべきと思います。
送る文書は下書きで、添削を期待する場合などにWordでのやり取りが行われることがあると思います。Wordのやり取りのトラブルの典型はレイアウト崩れです。バージョンの違いやフォントの違いで、意外にレイアウト崩れが多いことに驚きます。1ページに収まる文書を作ったはずなのに、相手方が開くと1行だけはみ出していることなど、よくある話です。言い訳として、筆者は「レイアウト崩れをする場合がありますので、PDFファイルを参照ください。添削はWordでご自由に」とWordとPDFの両方を添付することもあります。Wordと書きましたが実はLibreOfficeあたりで作って、拡張子.docxで保存したものです。
Wordの例を挙げましたが、考え方はExcelでも同じです。Excelでは環境依存しやすい装飾は最小限に留めるのが良いと思います。CSV添付が適当な場合もあるのですが、評判がよくないですねぇ(苦笑)

2021年1月22日のコメント

「迷惑メール考」だったはずが、一部、Word・Excel論も混ざってしまいました。1001回連載を目指す上では、ちょっともったいなかったかも。でもきっとまた、Word、EcxelかMicrosoft論は改めて書くでしょう。
さて、明日は、もう少しだけしつこく(?)「迷惑メール考」を続けようと思います。どうぞお付き合いください。

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