マガジンのカバー画像

恭庵書房(きょなんしょぼう)

54
運営しているクリエイター

2022年4月の記事一覧

恭庵書房のオススメ書籍 2022/3

恭庵書房のオススメ書籍 2022/3

高橋 大輔『ロビンソンの足あと 10年かけて漂流記の家を発見するまで』

「地球はもう探検しつくされている」というドラえもんで聞いた言葉を鵜呑みにしていたが、僕が旅を始めた頃にこんなに素晴らしい探検と探求、そして結果を出していた人がいたとは。自分の好奇心を追い求め、人々の心を動かし、くじけそうになりながらも前に進んでいく。

「探検とは誰もが気に留めない路傍の石や遺構に光を当てることに違いない」と

もっとみる
ことばの焚き火

ことばの焚き火

この本は対話の本なのか、いや対話の本ではない。では対話とはなんだ?? この本で、対話はキャッチボールではなく、焚き火の薪をくべるようにめいめいが言葉を置いていくと書かれていた。相手に向かって言葉を発出しなくてもよい、黙ったり保留してもよい。自分が思い込んでいる対話の概念とは違うことが書かれていた。そこには他者への思いやりや余白もある。

対話によって何を得たいのか。それを純粋に追求したら、言葉のや

もっとみる