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【#76】中澤篤史「そろそろ、部活のこれからを話しませんか」

印象に残った

・したい部活ができているのは、教師の支えがあるからこそという事実を、生徒にきちんと教える必要がある。

p.189

本の中では「二つのライフ(LIFE)を守らなければならない」という話が出てくる。一つは教員の生活。教員にもプライベートがあり、家族がいることを忘れてはいけない。

もう一つは、子どもの命。体罰や暴言は一掃されなければいけない。そもそもただの暴力を「体罰」と呼ぶことがそもそも指導として正当化しているとも受け取れる。体罰ではなく暴力なのだ。言葉の使い方ひとつから変えていかなければいけないのかもしれない。

部活が生徒にとって本当にすばらしいものかどうかは、部活が終わった後まで含めて考えなければならない。(中略)理想の部活のあり方は、部活を終えた生徒に何が残ったのか、ということまで見すえてデザインされなければならない。

p.218

部活は教育の一環である以上、それが生徒の卒業後に役立つものでありたい。そう考えると自分のかかわり方も変わってくる。自分に依存させたいわけではない。かわいい教え子に関わっていると、それをたまに見失ってしまうことがある。

大切なのは、関わらなくなった後。子どもにとってはその先の人生の方が何倍も長いのだ。肝に銘じておきたい。


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