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父親育児の効用と教訓

現在2人の幼児を育児中の30代男です。
共働きなので、妻と分担しつつ日々の家事育児を必死にこなしていますが、特に育児に関しては空回ってしまうことも正直多いです。
自分は、良き夫、そして良き父親なのか、疑問に思う日もあります。

そんな中、父親の育児参加が母親、子供に対して与える影響に関する最近の論文がありましたので、読んでみました(以下リンク参照)。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jph/advpub/0/advpub_21-040/_pdf/-char/ja

日本公衆衛生雑誌 J-STAGE早期公開 doi:10.11236/jph.21-040

父親育児の現状

男性1日あたりの家事育児時間は、日本が1時間23分であるのに対して、男性育児が活発であるノルウェーでは3時間12分と、日本はかなり少ないです。

これは、乳幼児の育児世代である20代~40代の男性が長時間労働であることと共に、従来からの「男性は仕事、女性は家事育児」という分担意識が根強く残っていることが原因の一つにあるようです。
核家族、共働きが常態化している現在の日本では時代錯誤の考えですが、未だにそのような考え方をされている方は、自身の周りにも少なからずいます。

2019年時点の男性育休取得率は7.5%(政府目標:13%)と未だ低い水準ではありますが、その改善のために以下のような取り組みがなされており、育休を取得する男性は少しずつ増加傾向にあるようです(自身も1か月程度ですが育休を取得しましたので、その一人です)。
 ・2022/4:企業が従業員に対して男性育休の周知・促進義務化
 ・2022/10:男性の出生時育休制度(男性版産休)の導入

父親育児の影響

上記の文献では、過去の文献をレビューすることで、父親育児の影響を調査した上で、以下の2点がまとめられていました。

(1)母親が父親の積極的な育児参加を認知している場合、母親の育児負担感が低く、幸福度が高い傾向が見られた。
子供の成長においても、母親が父親の積極的な育児参加を認知している場合、子供の健康や発達(怪我や肥満の予防、食事習慣など)および第二子や第三子の出生に良い影響を及ぼしている可能性が示唆された。
(2)父親が自分自身で評価した育児参加の度合いは、母親の負担感などとは直接に関連しない可能性が示唆された。

日本公衆衛生雑誌 J-STAGE早期公開 doi:10.11236/jph.21-040

特に「父親が育児していることに対する母親の認知」が必要であり、そのためには”情緒的なサポートやコミュニケーションが重要”とあります。

一方で、父親が自分自身で育児をしているかどうかの評価は関係ない、とのことでした(悲しい)。

自身の振り返りと教訓

確かに、上記点はすごく共感するところです。

特に”情緒的なサポートといった記載はグッとくるものがありました。
確かに、夫婦の対話が少ない時期ほど、喧嘩が多いです。

また、基本的に子供は母親にやって欲しいと考えることが多いので、育児で父親は空回りすることが多く、多大な労力にしては実入りが少ないです。
つまり、労力=やった感は大きいのに、さほど育児に貢献していないことが多いということも納得です。

論文で勉強の結果と自身の振り返りから、以下の教訓を得ました。

  • 掃除や皿洗い等、肉体労働で解決できること、また父親でもできる育児は率先して父親がすること。それに対して、「やった感」を出さないこと

  • 子供が母親でないと嫌がることは母親に任せつつ、そのことに対する感謝を言葉で伝えること

明日は会社帰りに感謝の気持ちをこめてデパートでケーキ買って帰るか。


父親みたいにならんように、おめえも今から家事を学んどけよ~





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