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発達障害者向けAIサポートツールgoblin.toolsを紹介

こんにちは、パトルです。

今回は、米国で話題になったgoblin.toolsを紹介します。

goblin.toolsは、主にニューロダイバーシティ(神経多様性)のある人々が苦労するタスクを手助けするためにデザインされたツールです。フリーランスのソフトウェアエンジニアであるBram De Buyserによって作成・管理されています。

ツール自体は英語ですが、日本語入力すれば日本語でも対応できます。シンプルなツールなので英語が読めなくても使うことはできます。


goblin.toolsの概要

goblin.toolsには、6種類のツールがあります。簡単に概要を記載します。

  1. マジックTODO・・・やりたいことを細かいタスクに分割してくれる

  2. フォーマライザー・・・伝えたいことを適切な表現に変えてくれる

  3. ザ・ジャッジ・・・文章に含まれる感情を説明してくれる

  4. エスティメーター・・・タスクにかかる時間を算出してくれる

  5. コンパイラ・・・思考の整理を手伝ってくれる

  6. ザ・シェフ・・・食材から作れる料理を教えてくれる

それでは一つずつ見ていきましょう。

①マジック TODO

自分がやりたいことを細かいタスクに分割してくれるツールです。たとえば、Add new item…に「駅前で夕飯の買い物をしたい」と入力したとします。その後、右側の青いプラスボタンをクリックすると買い物をするためのタスクが列挙されます。さらに細かくブレイクダウンしたい場合は右側の青いBreak down itemをクリックします。

②フォーマライザー

自分が伝えたいことを、その状況に応じた適切な表現に変えてくれます。伝えたいことを社交的な表現、情熱的な表現などに直してくれます。上段のボックスに文字を入力した後にConvertをクリックすると下段に修正された文章が表示されます。Make my textの横のドロップボックスの中からどんなトーンにしたいかを選ぶことができます。上記の画像ではMore professional(もっと業務的に)が選ばれています。Convertボタンの横の唐辛子マークをクリックするとどの程度トーンを強くするかを選べます。唐辛子5つだとすごく業務的になります。

③ザ・ジャッジ

入力した文章にどのような感情が含まれているのかを説明してくれます。プラスボタンを押すと、それにして周囲の人がした反応を入力することができます。それによって総合的にどのような感情が取り巻いていたのかを明示的に理解することができます。個人的にはいまいち使いづらいツールでした。

④エスティメーター

自分が行動しようとしていることが大体どれくらい時間がかかるかを教えてくれます。間違えた回答をすることもあるのであくまで参考に。

⑤コンパイラ

自分の頭の整理がつかないことを入力するとそれを整理してタスクに分割してくれます。正直微妙です。タスクになっていないことも多いです。Send result to the Magic TodoをクリックするとマジックTodoと連携させることができます。

⑥ザ・シェフ

食材を入力するとどんな料理を作ることができるか教えてくれます。上記の画像は2人分のレシピですが、上段本文に、1名分とか塩分控えめとか、希望を追記すれば反映してくれます。

まとめ

これぞ人間の役に立つAIの使われ方だと思います。今後、精度もあがり、日本語で音声入力ができるようになれば日常的にもサポートしてくれそうです。そこまで難しいシステムではないので、日本に特化したサービスを作っても良さそうではあります(トークンなどの管理費用は発生しますが)。

ちなみに、goblin.toolsを使っているとたまに英語で回答をすることがあります。その時は本文の最後に「#日本語で書いて」と追記しておくと日本語にしてくれます。

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goblin.toolsもすごいですが、個人的には以下のツールの方が衝撃でした。


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