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小学5年生が開発した会話支援AIツール「Be Free」の衝撃

こんにちは、パトルです。

今回は、小学5年生が発表した場面緘黙向けのAIツール「Be Free」を紹介します。久しぶりに感動しました!


場面緘黙(かんもく)とは

発声器官の障害がなく言語能力がある人が、特定の場面や状況で話すことができなくなる精神疾患です。 たとえば、家族とは問題なく話せるにもかかわらず、幼稚園や学校では全くしゃべることができなくなったり、思ったことをうまく話せなくなったりする場合があります。

「Be Free」とは

場面緘黙の人を目的に作られた支援ツールです(上田蒼大 作/鈴木遼 PM)。相手が発話した内容を音声認識し、回答する選択肢をボタンで表示してくれます。ボタンを押すと発話します。自然な会話ができるようにデザインされています。耳が聞こえない人など場面緘黙以外の人でも使えるように思います。

概要

出典『未踏ジュニア - 小中高生クリエータ支援プログラム』チャンネル

アプリにはあらかじめシーン毎によく使うセリフが登録されています。

出典『未踏ジュニア - 小中高生クリエータ支援プログラム』チャンネル

たとえば、歯医者さんが「どこが痛いですか?」と発言したら、その内容を音声認識してアプリに読み込みます。アプリでは、その返答に適切な選択肢を表示してくれます(上の歯、下の歯、手前など)。

出典『未踏ジュニア - 小中高生クリエータ支援プログラム』チャンネル

「右下の歯」を選択した場合、細かいニュアンスを含めた回答文の選択肢が表示されます。選択肢を選ぶと発話されます。ポイントとしては、相手の発言を音声認識させることで、瞬時に回答案を生成させることができるため、自然に会話をすることができます。

実際の会話の様子

『未踏ジュニア - 小中高生クリエータ支援プログラム』チャンネル

未踏ジュニアとは

上田くんのアプリは未踏ジュニアの発表会の動画から見ることができます。未踏ジュニアとは、独創的なアイデア、卓越した技術を持つ 17 歳以下の小中高生や高専生などを支援するプログラムです。IPA 未踏事業という、経産省所管の独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が主催する、25 歳以下の若者を支援するプログラムがあります。この未踏事業の修了生を中心に設立・運営されているのが、未踏ジュニアです。

まとめ

すごいですよね…。実用性を考慮されていて良く出来ているアプリであること、小学生が作ったこと、自身が困っていることをテクノロジーで解決したこと、などほんと大人顔負けです。

上田君は小学2年生からプラグラミングを始めて現在小学5年生だそうです。プログラミング教育を受けた人たちが、日々の自己課題を解決するアプリを作るようになっていったら加速的に世の中が良くなって行きそうな期待感も感じさせてくれました。

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