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#思いつき以上思考未満

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思いつきほどパパッと書いているわけじゃないけれど、十分な思考を経て書いているというほど練られたものではないものを、徒然なるままに。
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#ウェーバー

いい大学出てるじゃんってなんだろう?

いい大学出てるじゃんってなんだろう?

何か将来的な話や過去の大学受験などの話を友人に共有して
ほんとそうだよねええ、なんて共感を得た時、その後に、
「でもあなたはいいじゃん、いい大学出てるし」と言われる時がある。

その度に、モヤっとした気持ちが残る。

別に、私は母校の大学を嫌いではないしむしろ好きで、あの母校の大学に入学していなかったら10年間女子校世界にいただろうし、母校の大学でなければ今ほど男性友人もいないし、母校の大学

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第11回〈学問とは何かを考える〉-ウェーバー4『職業としての学問』を読む



教師とは何か、学問は何に寄与しているのか。よく、院生にも自分の専門分野の意義や重要性を主張しようとする人がいたけれど、物事はすべて、前提があってはじめて、問題提起として現れる。今回は、このことを考えながらマックス・ウェーバーの『職業としての学問』(尾高邦雄訳.東京:岩波書店.1936年第1版. 2016年第96版)をよみたい。(私はウェーバーに関しては専門外なので読みながら考えました)

本書

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第10回フェミニズムについて。〈ウェーバー3〉

第10回フェミニズムについて。〈ウェーバー3〉

前回、「次回はウェーバーの本を読む」とか言っていたのですが、2/11に上智大学で行われたシンポジウムを聞いていてふと、フェミニズムに関して、ある大学教員がブログに載せていたことを思い出したので先にそれについて書くことにしました。この話自体はすごく面白いので、ぜひ元のブログでいいので読んでください。(誤字脱字チェックしているのにpdf化してから気づくことが多くてごめんなさい。)元のお話はこちらです↓

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第9回 “正直こそ最善のマーケティング政策”〈ウェーバー2〉

第9回 “正直こそ最善のマーケティング政策”〈ウェーバー2〉



前回の話でウェーバーのことに触れたので、もう少しだけウェーバーについて書いておきたいと思います。とは言っても、ウェーバー研究どころか社会学・法学・政治学いずれにも通じていないので、古本屋でたまたま見つけた『世界の名著 第66回(最終回)ウェーバー』(尾高邦雄)を読みながらの知識ですが。ウェーバーは、いろんな分野にわたって研究しているのでなかなか難しい面もあるかもしれないけれど、この本はわかりや

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第8回〈ウェーバーに関して1〉

専門分野等の発信と言っていたのになかなか来ない?となるかと思って、少し関連として英単語帳おすすめに関して間に挟みましたが、修士課程に進んだこと、研究とは何か、学問とは何か、という考えに関して十分理解していただきたくここまで書いてきました。今回は、題名の通り、マックス・ウェーバーに関してです。(結構、長いです。)

昨年、京都大学の本庶佑先生がノーベル生理学・医学賞を受賞したというニュースのとき、某

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