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当たり前が正解ではない

もし、目が見えなかったとしたら、本を読むことはできるだろうか?

普通は読むことはできない。

ただ、点字などを指でなぞれば、読むことも可能になる。

では、指がなかったら、点字を読むことは可能だろうか?

普通は読めないだろう。


目も見えず、指もなかったら、本を読むことはできないだろうか?


藤野高明さんという人がいる。


この方は、目も見えず、指もなかった。

それでも、唇で点字をなぞり、本を読まれた。

一度は諦めた本を読むということを、自分の力で取り戻した。

そうして勉強を続け、学校の先生になることもできた。


目が見えないと本が読めない。

指がないと点字も読めない。

当たり前のことができないと、その可能性が閉ざされたと結論付けてしまっていないか。

可能性を閉ざしているのは、自分の心かもしれない。

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