【様々な発達障がい改善法】脳科学澤口俊之先生の教育相談⑤
前回から引き続き、ASDの長男(全IQ89)が小1の夏休みに受けた、脳科学者澤口俊之先生からご教示いただいた「発達障がいを改善させる方法」についてお話したいと思います。
前回までの記事↓
発達障がいを改善するには、脳の前頭前野を鍛えることが重要だとお話ししました。具体的には、緑地での有酸素運動やワーキングメモリーの訓練が効果的であることを、前回までの記事でご紹介しました。
今回は、それ以外にも脳機能を向上させる方法をご紹介します。
【読書法】
絵本や本を読み聞かせるか、本人に音読してもらい、物語の途中で内容を質問してみる方法です。
例えば、ももたろうの場合、
「おじいちゃんとおばあちゃんは何をしていた?」
⇛(正解)おじいちゃんは山で芝刈り おばあちゃんは川で洗濯
「キジと猿と犬で仲間に加わった順番は?」
⇛(正解)1番目が犬、2番目が猿、 3番目がキジ
【要約法】
物語の本や子ども新聞など、子どもが興味を持つ題材を読み、その内容を思い出してまとめて書くという方法です。(※図鑑よりも、物語の要約が良いそうです。)
この「書く」という行為が、脳の発達に非常に効果的だとされています。
【日記法】
まずは、その日の出来事を時系列に沿って思い出し、3~5個程度箇条書きにすることから始めます。そこから少しずつ、文章にまとめて書く練習へと進めていきます。
📖読書法、要約法、日記はいずれもワーキングメモリーを鍛える上で効果的な方法です。
【ブロック法】
空間認知能力を鍛えるには、見本を見ながら作る方法がとても効果的です。レゴなどのブロックを自由に組み立てるよりも、見本を参考にして作る方がより効果が期待できます。
【キャッチボール法】
山なりのボールによるキャッチボールを行います。キャッチボールは、目と手の協調動作を促すため、脳のトレーニングに効果的です。ボールを前後左右にばらつかせ、さまざまな山なりの球筋をキャッチできるようになることが目標です。1日10分程度続けると、より効果が期待できると言われています。
【折り紙法】
折り紙を折る動作は指先を細かく動かすため、脳を鍛える効果があります。指先の繊細な動きが特に重要です。最初は大きめの折り紙から始め、慣れてきたら徐々に折り紙のサイズを小さくしていくのがおすすめです。
他にも、
・室内に観葉植物を置く。
・ラベンダーの香りを嗅ぐ
のも、脳に良い影響を与えるそうです。
今回、様々な脳機能向上方法についてお伝えしましたが、脳の司令塔と言われる前頭前野を鍛え、発達障がい的症状を改善させる基盤は、緑地+有酸素運動になります。
まずは緑地での有酸素運動を取り入れたり、ワーキングメモリー訓練法を行ったりすることをおすすめします。その上で、今回ご紹介した方法も実践することで、さらに脳への良い効果が期待できるでしょう。
🍀おわりに
インターネットが普及した現代では、デマやフェイクニュース、エビデンスのない情報が溢れており、特に子育てに関して正しい情報を選び取るのは非常に難しい状況です。だからこそ、脳科学や心理学といったエビデンスに基づいた確かな情報を選び、それを子育てに活かすことが大切だと思います。
脳科学者の澤口俊之先生から教えていただいた、発達障害を改善するための方法は非常に有益でした。正直なところ、費用はそれなりにかかりましたが、それ以上の価値があると感じています。この情報を、今まさに発達障害の子育てで悩んでいるお母さん方にお伝えし、少しでも解決の糸口となれば、これほど嬉しいことはありません。
長男の発達障害が少しでも改善し、社会に適応する力が身につけば、生きづらさが軽減され、より幸せに過ごせるようになるはずです。そのために、親としてできることは可能な限り取り組みたいと考えています。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
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