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#13 先が読めない不妊治療に焦ること、ありませんか?

なかなか来ない生理と、不妊治療中のメンタルの保ち方


4月から本格的に体外授精のための準備を始めることになりましたが、それからまったく生理のくる兆しが無く、そのままGWに突入してしまいました。
GWに生理がかかると病院がお休みのため診察してもらえず、治療の開始がさらに伸びてしまいます。その間、いつ治療がはじまるのかとずっとやきもきしていました。
 
不妊治療ってとんとん拍子に進むことってあんまりなくて、先が読めないですよね。
気持ちで例えるなら、ずっと受験の合否結果をまっているような気持ちになることがあります。
出口の見えないトンネル、と例えられることもありますが、本当にそんな気分。
私は元来、心配性というか、それでいてせっかちのところがあるので、思うように進まない不妊治療に悶々とし、夫に思いのたけをぶつけてしまうことが多々あります。いつもいつも同じようなことばっかり話しているのに、嫌な顔ひとつせず話をきいてくれる夫には感謝しかありません。

そんなときにちょっと心にとめておきたいな、と思った言葉があるので、ここで紹介しますね。


「せくことは、まかせないことだ」


カトリックのシスターであられた渡辺和子さんの著書『スミレのように踏まれて香る』の中で、禅宗のお坊さんの言葉として紹介されていた言葉ですが、不妊治療でうまくいかないとき、不妊治療以外のことでも、なかなか結果がでないとき、心の中で少しこの言葉を思い浮かべるようにしています。
渡辺和子さんは「置かれた場所で咲きなさい」という言葉でも有名ですよね。
 
すぐに結果を出そう、成果がでなければ意味がないと焦り、つい私たちは衝動的に行動してしまいがちです。ですが、先が読めない中でじっと辛抱すること、努力すること、そして信じること。そこから見えてくる光がきっとあると思います。
 
もちろん、状況によっては辛い環境からすぐ逃げるべきときもあります。
ですが、今の状況を受け入れて、どこかでそっと神さまが見守ってくださっている、どこかに目には見えない導きがあるのだと信じ、自分にできる精一杯のことをする。そして、そのあとのことは神さまにゆだねよう。

すべてを自分の思い通りにしようとする、あるいは自分を必要以上に責めてしまうのではなく、どこかに神さまにおまかせする部分もつくること。人事を尽くして天命をまつ、とも言いますが、そうすることで気持ちに余裕ができ、心の負担が軽くなるような気がします。
 
不妊治療はすぐに結果がでるものではありません。
ですが、治療がうまくいかないとき、思うように進まないときほど、
「早く子どもがほしい」「どうして自分たち夫婦だけがこんなにつらい思いをしなければいけないのか」「子どもがいない未来なんて想像ができない」そう思いがちです。
わかっていても、焦ってしまう。周りと比べて落ち込んでしまう。
 
でも、そもそもひとりの命が宿ること、子どもが生まれるということ自体が奇跡で、
「これをやれば必ず授かる」「結婚したらすぐ子どもができる」という保障は、本来誰にもないと思うのです。

この先、どれだけ手を尽くしても子どもを授かれるかどうかは分かりません。
その反対に、ある日いきなり授かることもひょっとしたらあるかもしれない。
不妊治療に区切りをつけることに納得できるときが自然とくるかもしれない。
 
幸せはいつも、自分の心が決める。
どんな未来を迎えたとしても、きちんと今に向き合って迎えた未来であれば、それが自分たちにとっての最善の道だと信じつづける力。
そして子どもがいてもいなくても、今の自分が幸せだと感じることができること。

いつかそれを自然に心から思えるようになることが大切かなと思います。
 
そう心に言い聞かせながらも、うまくいかないとつい愚痴になってしまう私ですが、
そんなときはちょっと不妊治療のことは横において、動画を見て爆笑したり、夫とくだらない話をしたり、森に行ってキャンプをしたりしながら、今の自分が感じることのできる小さな幸せに目を向けて、気長に不妊治療と向き合っていこうかなと思っています。
 
つづく>>

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