見出し画像

社会人大学生として1ヵ月過ごしてみた

 前に書いた通り、4月から佛教大学文学部日本文学科に3年次編入した。あれよあれよという間に1ヵ月経ってしまった。「書くこと」の練習に、できるだけnoteを書くようにしようと思っていたが、noteを書く時間はおろか、家事をする時間も取れないほど、生活のリズムを未だにつかめていない。


人生初のレポートに苦しむ

 入学当初はテキスト履修のレポート作成が、本当にわからなくて泣いていた。通信制大学は基本的にテキストを読んで読解し、レポートを提出…なのだが、そもそもレポートとは何ぞやというレベルでわからない。
 料理未経験者が、「え、玉ねぎ切るときって、包丁のサイズはどれくらい?右から切るの?左から?皮ってどこまで?」というレベルでわからない。
 初めての大学生、これは致命的だ。

 どうしても読書感想文・テキストのまとめになってしまう。「自学自習」の仕方も、ノートの取り方もわからない。先生もいないのに、教えてもらっていないのに、通信制大学のみんなはどうやって勉強しているんだろう、わからないことだらけだ…。
 レポートをそっちのけで、「レポートの書き方」「勉強法」を、本やYouTubeで探し始めた。本は3月末から4月末での1か月間で6冊(流し読み含め)読んだ。遠回りしたかもしれないが、不器用な自分にとっては無駄ではなかったと思う。

 通っている佛教大学では毎月1~7日がレポート提出日だ。無理だと思いながら、入学直後の4月7日にひとつレポートを出そうと決めた。4月1日に。
 図書館で指定のテキストを借りて、ノートを書いて、マーカー付箋をテキストに貼る。本来はテキストを購入するべきなのだろうけど、ミニマル症なので物をできるだけ増やしたくなく借りてしまった。
 でもその後中古で購入した。書き込んだら理解が早かったから私は買った方が良いと気づいた。テキストは。

 上記の通り「書き方」を調べながら書いた人生初のレポートを「これでいいのか…?」と思いながらも、提出期限ギリギリ10分前に提出することができた。自分でもよく7日間で書いたなと思う。

勘違いしていたこと

 レポートを書くことの何が辛いかというと、これは自分の考え方の悪いところだが「完璧を目指そうとしてしまっている」ところだと思う。
 よく見せようとしてしまう、ちゃんとしたものを出したい、勉強不足を実感するがどのように勉強したらよいのかもわからない、こんなこと書いて正解なのだろうか、稚拙で恥ずかしい…。

 仕事をするアラフォーは「きちんと」することが当たり前で、それが染みついてしまっているのだ。成果を出さねばと思ってしまう。
 よく考えれば、これは仕事じゃないのに。わからないから大学に通っている、教えてもらうためにレポートを出す。間違えて当然。
 読んだ本にも書いてあったから、働いている人はなおのことそう感じてしまう人が多いのかもしれない。
 そのことを念頭に置いた方が、もっと気楽に書けたかもしれない。

レポートを出して終わり、ではない

 ひとつ提出してほっとしたのもつかの間、今度は5月提出分に取り掛からなければいけない。2つ目のレポートが驚くほど進まなくて、3週間もかかってしまった。予定では3つレポートを出すので、残り1週間で2つレポートを書かなければいけない。

 そして前述の1週間で書き上げた初レポートが、めでたく受理された。受理されると「科目最終試験」を受け、合格をもって単位取得となる。
 科目最終試験は5/1~2、2日間で書き上げて提出。なので、5月提出分のレポートと並行してやらなければいけない。幸いGW期間中なので、どうにか提出したい。

苦しさの中で見つけた光

 今もヒーヒー言いながらレポートを書いているが、1ヵ月前とはやや心持が違う。というのも、やはり「受理」の文字を見たことが大きい。
 「あれでよかったんだ」という安堵と自信につながった。

 それから、佛教大学の学友会「青年部」に加入し、10~30代の仲間たちとZOOMで交流できたことも大きい。部員のほとんどは教員志望の志の高い若者たちだ(なんて言うと年寄りくさいから今回だけにする)。
 ただ卒業するだけの私と違って、彼らが受講するカリキュラムは私の倍以上あると思われる。さらには教育実習もあるのだ。
 私がヒーヒー言ってる場合じゃないな…と思えたし、ちょっとした疑問にも先輩方が丁寧に教えてくれた。本当に感謝しかない。

 twitterでも同じ状況の人と励まし合ったり、わからないところを教えてもらえたり、なんだか上から目線のようになってしまうかもしれないが「こんな親切な若者たちが教員を目指しているんだなぁ」なんて思ってしまった。上からどころか、もはやおばあちゃんだ。

やりたいをやるって楽しいことを知る

 と、最初の1ヵ月は「辛い…苦しい…わからない…うれしい…やったー!…苦しい…」と、感情が大交錯していたけど、きっとこれも落ち着いていくのだろうと思うし、いつまでも「わからない」と言ってたらわかることもわからなくなるのもわかる(?)。
 そして1か月経って実感しているのは、自分で決めたやりたいことをすることは苦しくても楽しいということだ。この人生、本当にそういうことがなかったから。

 改めて、日本文学科に入学して、難しいテキストを読んでレポートを書いて、食事の時にはアマプラで文学作品の映画を観て、ポッドキャストで文学に関係ある番組を聴いて、お風呂でもkindleで本を読んで、仕事終わりに図書館やカフェで勉強して、ボランティアで図書館に週1通い、毎日文学漬けになっている今の状況を
「あ~、私、ずっとこれがやりたかったんだよ~涙!」
って実感している。こんなに漬けでも楽しい。でもまだまだ足りないことも痛感している。

 こんな入学1ヵ月でした。とりとめもなく。1ヵ月記念の記録として残します。

 こういうダラダラした文章は簡単に2000文字書けるのに、レポートの3000文字は本当に書けない…。
 勉強不足が故だとわかっているから、もっと頑張らなきゃ。

記事を読んでくださりありがとうございます! サポートしてくださったらとてもうれしいです。 使用用途は…まだ思いつかないのですが、記事の資金に充てようと思います。