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fusetterやprivatterで呟いたミュステ関連の感想まとめ置き場。ちまちま調べるのが好き。 *全てにおいてあくまでも個人の所感によるものです。

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  • ミュージカル刀剣乱舞

    刀ミュ感想まとめ。

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    刀関連の展覧会感想および講演会レポまとめ。

最近の記事

あつかしから壽までのミュ三条太刀の変遷

プライベッターに載せていたものの再掲です。 *すべて個人の感想です!!! *あつ巴里時の役者さんの病気についても触れています! *壽のネタバレがあります! 壽の三条太刀を見て、ああ、この2振り、つはものの頃からまたさらに関係性が変化しているな~としみじみと感じたので、自分用にこれまでの変遷をまとめてみました。 *前提として、私はミュ本丸の三条太刀に関してだけは、顕現するまで本当に一つの剣に宿る表と裏の銘として在ったのかもしれない(=顕現時に二振りに分かたれた)と思ってい

    • 葵咲本紀感想③ 「物部」

      *ミュージカル刀剣乱舞「葵咲本紀」にて、三日月宗近が徳川信康や永見貞愛に与えた役割「物部」という名は、どのような意味をもつのか。 フセッターに書いたものに参考文献をほんの少し加えたまとめバージョンです。 物部氏と言えば日本史選択でなくとも何となく聞き覚えのある氏名。 自分もそれくらいの気軽いノリで文献を漁りはじめたのですが、この物部、調べれば調べるほど何故か謎の方が多くなる。 名づけ親が名づけ親だけに、この掘っても掘っても謎が出る感じ、とても覚えが……あっ三日月宗近かな……

      • 葵咲本紀感想② たづの舞

        1部で鶴丸が審神者に舞を披露する時に「つる」ではなく「たづ」と言っていたことに、少しおっ?!と思ったのでメモをします。 「たづ」と呼ばれる鳥は、「日本民族共通の信仰の楽土常世の国に住む鳥で、人間の魂を保管して、搬び来り携え去る白鳥」のことを指した(*1)とされていまして。 霊魂の器であるその白い鳥を見ることは、その人の生命を新たに力強く生まれかえさせる。 古来の人々にとって「たづ」は生命の初まりと復活をあらわす鳥だったんですよね。 さらに言うと、「たづ」と呼ばれる

        • 真剣乱舞祭2018感想③ 鎮魂の祭と通過儀礼

          らぶフェスがどうして年末に近い冬季に行なわれるのかが、乱舞祭2018を見ていたら少し分かったような気がしたのでメモです。 真剣乱舞祭2018は、おそらく誰が見ても明らかに鎮魂(弔い)の要素があるように感じられたと思います。 そして、この「鎮魂」という言葉には、実は2つの読み方があるのです。 1つは「ちんこん」。もう1つは「たましずめ」。 乱舞祭には、このどちらもの要素があるように見受けられました。 読み方の異なるこの「鎮魂」はそれぞれ、 「ちんこん」→死者の霊(荒御霊)を

        あつかしから壽までのミュ三条太刀の変遷

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        記事

          葵咲本紀① 全体通し感想

          刀ミュ、一生、ついていく……の気持ちを一層に深めた新作公演でした。 ミュージカル刀剣乱舞が公演されている時代に生きていてよかったし、刀剣乱舞にハマってよかった。 あの公演を生で見られた幸福を噛み締めています…うたがうまい……。 葵咲本紀、確かに物語としてはみほとせの続編なのだけど、つはものの要素も多分にあるし、何よりむすはじの犬猫蝸牛や彼岸の彼らと巴くんが向きあう乱舞祭2018を経ての新作というところにものすごく意味があるんだと思いました。 刀剣男士とは何か、人とは何か、時

          葵咲本紀① 全体通し感想

          みほとせ再演感想② 彼岸と此岸

          みほとせ再演の大千秋楽は3月24日。 今年の春のお彼岸が明けるこの日にみほとせの千秋楽があるというのが、偶然かもしれませんが、あまりにも出来すぎていて、えも言われぬ気持ちになりました。 此岸から彼岸へと思いを馳せる最後の日。 彼岸から此岸に姿を現して家康公の魂を迷わぬように導いたのは果たして人なのか。刀なのか。 家康のまえに現れた彼らは、迷いのない彼岸の世界にいる死者と、心をもち惑い生きる刀の子と、そのどちらだったのかなと思うと、刀剣男士という存在を狂おしいほど愛おしく思い

          みほとせ再演感想② 彼岸と此岸

          みほとせ再演① 全体通し感想

          階段がまた進化してもはや階段極になってた! あと、この階段をつかった映像の演出の仕方がものすごくよくて、ストーリーはほぼ同じでも演出が違うだけでこんなにも受け取り方が変わるものなのかと感動しました。 初生刀ミュ参戦だった乱舞祭2018の時も思いましたが、見終わった余韻に浸っているうちにどんどんと記憶が遠くなり、美しい光景だけが脳裏に焼きつく…刀ミュ、まさに一炊の夢……。 (2019年1月21日観劇当時の感想なので、順番等の食い違いもあると思いますがそのままにしております。

          みほとせ再演① 全体通し感想

          真剣乱舞祭2018感想② ミュ本丸の三条太刀

          *いつもですがいつも以上に妄想大爆発ぎみの感想です。 これは他のメディアミックスの本丸にはない、ミュ本丸の三条太刀だけに個人的に思うことなのですが。 もしかするともしかして、この西暦2205年の戦いで、依り代の刀から刀剣男士として顕現されるまで、この小狐丸と三日月宗近は本当に裏表の銘どおり二心一体の刀であったのかもしれないなって。 だからこれまでは言葉での対話は必要なかったし、互いの思考も感情もそれこそ手に取るように分かった。 そんな風に、かつて同じ刀剣に宿る二つの魂であ

          真剣乱舞祭2018感想② ミュ本丸の三条太刀

          真剣乱舞祭2018① 全体通し感想

          人生初の刀ミュ&2.5生観劇でした。 生で見ると全然違うとは聞いていましたが、本当に、今までだって好きだったのに、この乱舞祭をきっかけに完全にミュなしでは生きられない体になってしまった…ミュ、おそろしい……。 生まれて初めてペンライトなるものを握ったし振ったぞ……!!! 刀剣男士の流しそうめんかわんこ蕎麦かというレベルで息をつくまもなく視覚にも聴覚にも次々と情報が飛び込んでもはや記憶が遠く朧ろなので大体なんとなくな感じです。 (2018年11月27日観劇当時の感想なので、順

          真剣乱舞祭2018① 全体通し感想

          2018.11.19 「京のかたな」展貸切&音声ガイド覚え書き

          5度目の「京のかたな」展は、JR東海ツアーズのWEB限定 日帰り貸切プラン。橋本麻里さんのイベント付き&500人限定の贅沢な見学でした! 13時に現地集合なので、それまでは大覚寺の戊戌開封会を見に行ったりしていました。とても居心地の良いところだったので、また別の機会にゆっくり参拝したいものです。 トークイベントは能楽師(ワキ)安田登さん×橋本麻里さんによる「小鍛冶を中心とした能と刀の関係」。 全員で「小鍛冶」の謡曲を読み上げる時間がとても楽しかった。 文字で読んだり、能を

          2018.11.19 「京のかたな」展貸切&音声ガイド覚え書き

          2018.9.29 京のかたな講演会レポ&感想

          2018年9月29日(土)13:30〜15:00 渡邉妙子先生(佐野美術館館長)記念講演会 運よくクジに当たったので、講演会を拝聴して参りました! 日本刀に曲線ができるまでの流れから始まり、山城の刀の地鉄の色や刃文、沸と匂や山城鍛治の系譜と刀剣評価、拵・刀装具についてまで、1時間半の講演とは思えないほど幅広く触れて下さりました。 特に印象的だったのは、「刀剣は刀身のみならず刀装具や鐔を含めた総合芸術」という言葉です。 以下、要点のまとめと感想です。 *三日月宗近は京都文

          2018.9.29 京のかたな講演会レポ&感想