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【シルバーダイバーシティ】絶えない老人ホームスキャンダル


ホーム長も医師もグルで・・・


ネットフリックスで『パーフェクトケア』I CARE A LOTという映画がある。

血もでる拷問もあるエンターテイメント作品でもあり、レズカップルが普通にデフォでてくるだけでかなりネットフリックス設定なのだが、

あらすじは、合法的に、裕福な老人の後見人になり、財産を売りさばき、老人ホームへ送り込むという職業が女性のはなし。つまり、医師とグルで身寄りのない老人を禁治産者に認定し、ボロ儲け。そこから追われる身になりスリラーがはじまる。そんな映画だ。

脅しが2000回来て本当にヒヤッとしたのは2回だけよ。。と電子タバコをふかしながらいうおんな主人公のパイク様最高。


この映画は怒りに満ちてる。。男性優位社会への復讐。女性だけではない障害者だって外国人だって、マイノリティみんな・・

エンタメとしてはおもしろかったが、今回フランスで面白くないスキャンダルが出てきた。


保険システムを利用できるからこそ

先般、フランスで3年の綿密な調査をした Les Fossoyeurs (お墓の穴を掘る人)という老人ホーム暴露本が出版された。大手老人ホームグループ ORPEA 内の従業員や入居者家族に丁寧にインタビューし、問題をあぶりだし話題にもなり筆者はテレビに引っ張りだこだ。
担当副大臣は召喚、こちらの会社の取締はとっかえられるというかなりの大騒ぎ。入居者への虐待、従業員の扱い、衛生状態の問題まで、、とりあえずでるわでるわ。。。で、

私のブログでこちらでも書いたのですが、高級老人ホームの闇は深い。

今回の暴露ホームの毎月の入居料は6000-12000€(80万-150万円)ぐらいというからショッキングではある。

今回の老人ホームがこのような問題になったのはこのようなホームのグループが従業員などの給料はすべて国家からの健康保険から捻出されているのにそれの悪用しているとして訴えられているのである。つまりこのグループが贅沢な施設を建て、キラキラ演出をしているだとか、食堂がゴーミヨレストラン認定もらってるけしからん。ということではない。要するに、国から金もらってるのに、介護人数減らしたり、衛生状態最低というのがこの暴露本ジャーナリストの訴えである。入居者にはそれの権利がある。たとえそれを望んでか望まなくとも。である。

しかしこの本が出てすぐ、老人担当大臣が下院で保険大臣に呼ばれたりフランス政府の反応ははやい。

もっとオープンに


ただ、このような数年に一回暴露され事件になる状態は変わらない。前回別のインタビューで施設長に話を伺ったところ、こういうところに入居する月数は大体12-18ヶ月だそうだ。つまり入居すればだいたい2年以内に亡くなるという事ももちろん踏まえて彼らはそろばんを弾いている(古い表現ごめんちゃい)

拙ブログに書いたようにフランスと日本の大きな違いは老人ホームの施設長が経営畑のプロフェッショナルを入れるフランスあくまでも医療関係者、福祉関係者で現場を固める日本との違いにもある。

入居者としては日本の方がずっと安心ではあるがそれでも問題は起きる。

それをふまえると解決策など私の頭では浮かばないけどやはりひとつだけ考えられるのはもっともっと社会との接点を増やすことではないかと思う。ただ接点を増やすほど危険なことはないことは事実でもあり。。たとえ監視カメラ社会でもどうなるのかわからない。。

と腑抜けたまとめでごめんなさい。またいろいろなコメントお待ちしておりますね。


この記事がなんらかのインスピレーションになれば幸いです。

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