見出し画像

ファンタジーなしの京都というゲーム

京都はまぎれもなく資本主義に対抗してる


3月の年度末の忙しい時期に3週間も私用で京都に帰ってたのですが、本当に京都はオーガニックな街だなぁということ実感しました。

どういうのかなぁ、京都って特に、政策とか経済とかそういうのの影響もあるかもしれないけど、もうすべてが中世に戻ってしまってて、職人とか、手作りとか、もうそっちの価値観にいっちゃってて、そんなにお金をかけなくても丁寧な暮らしを若い人が容認し求めていることなのね。ガツガツしてるのがダサい。

ちょっと前ならヒッピーなんでしょうが2020年代はこぎれいな丁寧な暮らしさん的な..そんな気がしました。

だからゲーム東京みたいな感じじゃなくて、ゲーム京都があるのならそれは全く逆。


京都通の人に聞いた話なんだけど、某伏見の老舗さん。気に入った色付きの国の富豪とかが「家ごと売ってくれ。商売も全部やらして」ってきたんだって。だって彼らからすれば数億なんて大谷みたいなもんでしょ。でも「おひきとりしとおくれやす」とさっさと帰らせたんだって。そりゃ、十何代も続いて今もビジネスが回ってたらそれぐらいは言うよね。。

まぁこういう価値観への称賛と、「しんきくさ」が同居しているのが安定の京都なんだけどね。京都はしんきくさないとあかんねん。それがわびさびやねん。。。

私なんかそのままある日突然ブルドーザーが入って更地になってることも70年代からずっと見てきた身としてはほんとうに2024年の今のほうがずっと非京都出身の京都ファンがわらわらでてきてて困惑する盛り上がりでした。

ちょっとネガティブ発言しますが。。インバウンドの外国人専用の貸し着物着付けってさ、あれなんで流行るんかな。。

毎日が元旦の伏見稲荷

普通に考えて、世界中どこの観光地に行ってもいいけど、そこにいってそこの民族衣装を着て観光したいですか?

あれって思いっきり文化盗用だし、やってる本人たちもどうなのかな。。タイに行って象に乗るような感じなのかな。。でもあれぐらいしないと着物産業っていうのが持ちこたえられないのかな。いや、もう持ちこたえてないよね。70年代からずっと室町の呉服屋さん、全部不動産やさんしたはるもんね。

ほんとあの貸着物商売だけは心痛い。紅麹より心に引っかかるわ。

また、もうひとつの悲しみは鷹峯ヘリポート?どういう意味?東寺の五重塔の上を通るだなんてありえないし。何考えてるんやろね。

伏見稲荷が南で外国人の人気者なら、上賀茂神社は京都人の憧れなのかもね。本当に神々しいとはこういうこと。


しかも京都中のオーガニックの人が集まってなんかしたはりましたわ。それはそれで楽しかったわ。

いつも京都が好きだけど、西陣学区で「子供が増えている」と聞いたときに、ほんま嬉しくなったしね。やっぱり京都はオーガニックやなぁと。人増えたら土地も上がるもん。ええことやと思いませんか。

京都に人生を狂わされた40代だと思われるが楽しそうに生きている非京都出身者2人の男性と会ってすごくそれ思ったわ。


もしかしたら今はもうそういう人しか集まってない街になっちゃったのかも。それでいいよね。こんなパラダイスいつまで続くのかしら。危うささえ感じたけどね。

色々考えさせられる50代なかばの京都実家滞在でした。

*ちなみにタイトルの絵はAIさんに描いていただきました。なんか顔がなくて無茶ぶりがまだまだAIさん


この記事が参加している募集

一度は行きたいあの場所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?