2023年12月より始めた読書メモです。以前はEvernoteでまとめていましたが、①目次機能があること、②毎日noteを見ているため見返しやすい、ことを理由にnoteに切り替えました。
めっちゃ私的なメモ(というよりほぼ抜粋)なので、ずっと下書きのままにしていたのですが、「あ、こんな本もあるんだ」という発見にももしかしたらなるのかなと思い、投稿した次第です。随時、更新していきます。
あ行
有光興記著 『自分を思いやる練習』
伊藤亜紗・他 『テクノロジーの利他はあるのか?』
⇒学ぶということは、他の「存在」を自分の器に取り込むことともいえる。とすると、器に取り込むのは単なる知識ではなくて、その知識の提供先の存在の想いも一緒に取り込むということでもあるはず。また、学び続けることは、「自分が他者の思考を取り込む」のではなくて、「自分が他者そのものになっていく(調和していく)」プロセスなのではないか。
か行
影山智明著 『ゆっくり、いそげ』
⇒資本主義をハックするためには、この逆、個々人の意思や主観を大切にする活動を、資本主義の只中で行っていけばよい。
影山智明著 『続・ゆっくり、いそげ』
熊谷晋一郎著 『リハビリの夜』
小林武彦著 『なぜヒトだけが老いるのか』
シニアがいる集団が繁栄したため、そのようなシニアの遺伝子が選択され、現在に至った。しかしその現在、シニアが過剰になってきていて、今後長い目でみて、「変化と選択」が行われるかもしれない。
進化とは「変化と選択」。たまたま起こった変化が、たまたま環境に適応して、選択される。
良い意味での「シニア」とは、利他性をもって、次世代に繋ぐ活動をする人である。元々、生物は死をプログラムされて利己的、つまり勝手に産まれてくる。そして死ぬことが進化の原動力になる。生が利己的、死が利他的、公共的。
シニアは自分なりに咀嚼した知識を全て吐き出し、ゼロにしてから死ぬことことは、公共的で利他的な死に方ではないか。
國分功一郎著 『中動態の世界』
⇒怪我によって活動能力が下がった場合も、「思考」することで喜びを高めることができるのではないか。つまり、リハビリする上で、患者さんと一緒に「思考」することが大切なのではないか。
國分功一郎著 『目的への抵抗』
國分功一朗著 『暇と退屈の倫理学』
國分功一朗著 『はじめてのスピノザ』
⇒究極的にいえば因果関係というものははっきりとは分からない。だからこそ、どの組み合わせが個々に合っているかを検証し続ける姿勢が大切。
⇒人が「選択」という状態にあるとき、無意識や外部環境などの様々な要因から「導かれて」、それを「意識」が認識している、ともいえる。
さ行
斎藤幸平著 『人新世の資本論』
斎藤幸平+松本卓也編 『コモンの「自治」論』
サリンジャー著 『フラニーとズーイ』
スコット・フィッツジェラルド著 『グレート・ギャッツビー』
鈴木大介著 『「脳コワさん」支援ガイド』
た行
近内悠太著 『世界は贈与でできている』
土井善晴著 『味付けはせんでええんです』
土井善晴著 『一汁一菜でよいという提案』
土井善晴著 『くらしのなかの料理学』
東畑開人著 『居るのはつらいよ』
東畑開人著 『野の医者は笑う』
な行
中島岳志著 『思いがけず利他』
⇒「利他」と「贈与」は同じ構造といえる。
⇒やはりここでも想像力。。。「自己責任」や「客観性」が重視される社会では、そもそも「想像力を働かせること」はただの個人の意見と言われてしまったり、エビデンスに基づかないものとして軽視されている気がする。
⇒利他、贈与の受け取り方
ニーチェ著 『ツァラトゥストラ』
⇒これを世間に根付かせることが、ケアの重要性を理解し、広告代理店などの不当な高待遇の改善につながるのではないか。
は行
平川克美著 『共有地をつくる』
ま行
マックス・ウェーバー著 『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』
資本主義は、プロテスタンティズムの行動的禁欲(目標のためだけに行動し、その他の欲を禁ずる)の精神(エートス)によって西洋から発展していった。⇒現代の私たちがまさに行動的禁欲に支配されている理由がこれではないか。資本主義が崩れかけている今、あえて目標から外れた行為(あえてしている、という意識が大切)をすることは、資本主義をじわじわとハックしているために大切なことなのではないか。
近代資本主義の成り立ちに、「無駄なことにお金を使わず、隣人愛を実践する」という精神があった。⇒資本主義の中で生きていくためにはやはり、他者のためにお金を使わないと、個々人が幸福になれないシステムなのではないか。
松村圭一郎著 『うしろめたさの人類学』
⇒caféの経営という市場の内側にいながら、コモンの再生という市場の外側といえる働きかけをする。
宮坂道夫著 『対話と承認のケア ナラティブが生み出す世界』
村上靖彦著 『客観性の落とし穴』
⇒結局のところ、確率論的に最良な選択ではなくて、「自分が何がしたいのか」で選択することが、その人らしい人生を送ることができるのではないか。
村上靖彦著 『ケアとは何か』
⇒理学療法士とは、理学療法の知識を携えたケアラーである。
森田真生著 『計算する生命』
⇒(フラニーとズーイより)すべての観客をイエスと思って、演技を続けることと通ずる。
⇒計算結果や本の結論をデータとして入力するだけではなくて、その先の意味、自分の文脈の中での意義を考えることに、生命、とりわけ人間の本質あある。
⇒人間の思考が、GPT-3のようになっていないか。
⇒行き詰ったときこそ、自分が何に依存していたかを抽象的に捉え、その根本にある「大切にしていること」を発見する。
森田真生氏著 『僕たちはどう生きるか』